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Incident
 そして取引きを持ちかけてきた。
「イレヴン一匹で、尊いブリタニア人の命が大勢救えるんだ。悪くない取引きだと思うんだがな…」
 と、言うことはあれの中身は毒ガス…?
 一体どこで…。
 まさか、この間の仕事関係?!
 私は内心うろたえた。
「コヤツは狂っている。殿下のご料車を偽装し、愚弄した罪、購うがいい!!」
 私よりも驚いたであろうジェレミア卿が、【ゼロ】を撃つよう指示を出す。
 サザーランドの銃口の先で、【ゼロ】は嘲るように言う。
「いいのか?公表するぞ、『オレンジ』を」
 ジェレミア卿とそのまわりは、なんだ?という反応をしている。
「私が死んだら、公開されることになっている。そうされたくなければ…」
「何のことだ。何を言っている?」
【ゼロ】の言葉に、ジェレミア卿は困惑しているようだった。
 その困惑している彼に、【ゼロ】はさらに言葉を続ける。
「私達を全力で見逃せ!そっちの男もだ!!」
「…フン、わかった!その男をくれてやれ!!」
 彼は、【ゼロ】の要求を拒絶するどころかそれを受け入れ、枢木スザクを引き渡せと部下に命じた。
 その命令に、周囲が狼狽したまま、枢木スザクが解放される。

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