Schooldays
まるで私の思考のように、プログラムがひとつのところでループしていた。
どう言ったら、彼等にわかってもらえるのか、と。
「ねぇ、お母様ならどうします?」
飾り棚の上の写真のなかで微笑む母に尋ねる。
こういうときに、母がいないのがさみしい。
あの二人を見いだした母なら、私に今の状況をどうすればいいかアドバイスをくれただろうし、彼等をたしなめてくれたに違いない。
キーボードを打つ手を止めたまま、ぼんやりとする。
窓のそとはもう、夜明けになりかかっていた。
…なにも問題が解決しないまま、憂鬱な学校へ行く時間がくる。
寝不足の頭のせいで、ひどくそれが嫌だった。
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