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Schooldays
「大丈夫です。借金は借金でも分割払いですから」
 60回払いですけど…と、ニコニコ笑いながら、アベルは答える。
 違う。
 私がいいたいのはそうじゃない。
 でも、なかなか言えない。
「こんな高いもの買うお金があったら、自分達の物を買いなさいよ」
 また、言ってしまう…。
 自分で自分に腹が立った。
「お嬢様や若様の笑顔を見たいんです。そのために使うのってダメですか?」
「サンタクロースじゃないでしょう。アベルやトレスは…」
 それに、私達は物をもらわなくったって、アベルとトレスがいれば嬉しいのに。
「お嬢様、いかがなされました?」
 私の顔をみて、アベルが慌てる。
「なんでもないわ。でも、ありがとう」
 ようやく、いいたい言葉が出てきた。
 でも、視界が歪んでいるのはなんでだろう…。

 その夜から、そのPCを使いはじめた。
 最新型なだけに使いやすい。
 なんとなく、店頭でPCに詳しいアベルが、トレスと一緒に選んでいる姿を想像する。
 きっと、私の笑顔を思い浮かべていただろうに、あんなことを言ってしまった。
 自己嫌悪で、いままで作成していたゲーム用のプログラムを、思わず消去する。

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あきゅろす。
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