Schooldays
父は、世間体と言う言葉のために私達‐子供たちに愛情をしめすフリをすることが多い。
私が13歳になる年、どこからか入学案内のパンフレットを持ってきた。
4月になったら、この学校へ通えということらしい。
私立アッシュフォード学園。
それが、その学校の名前。
日本、いやエリア11では屈指の名門校と言われている学校だそうだ。
私は、こちらに来る前に本国の貴族専用の学校に通っていたが、こちらでは適切な学校がなかったように見えたのか、本国から家庭教師を招いていた。
だから、これからも家庭教師か、私だけ本国へ帰国と思っていた。
まぁ、祖父母の手を煩わせたくなかったのかも知れないし、再入学の手続きが面倒くさかったのかもしれない。
それで、私はアッシュフォード学園中等部に通うこととなった。
しかし、正直言って最悪だった。
制服の白いブラウスと薄紅色のベストにスカート、赤いネクタイ、指定のローファーを身につけ、同じように振る舞っても、家のせいで私は浮いた存在であるらしく、遠巻きにして眺められるか、下心満々で近づいてくるかのどちらかで、学校へ通うことを一週間で後悔するハメになった。
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