プロローグ
女の子なんだから少しは女の子らしくしなさい、とか。
言葉遣いをよくしなさい、とか。
聞きあきたよ、そんなの。
一応自覚はあるから。
でも明日からは暫く言われなくなるから、少しは寂しくなるのかな。
「おやすみ、梓乃」
『ん、おやすみ』
明日から学校ではこの名前でも呼ばれなくなるんだ。
名前は結構気に入ってたんだけど。
まあ仕方ないか。自分で望んだ事だから。
『おやすみ』
もう一度、今度は自分に呟いて眠りについた。
――私は、人殺しをやめます。
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