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第一章
序章
遠い蒼に
あの頃思った
私はどこでなら、人として生きられるのだろう と
望んでいたわけではない
ただ、考えていた
そうしたらいつの間にか
あの蒼に近づこうと、居場所だったはずの邸を抜け出し
気の向くままに歩いた、走った
いつしか気を失った私が目を覚ますと
そこには
答えじゃない
だけど
不確かだけど
私が生きられる居場所を
あの人なら知っているような気がした
降り注いでは
消えていく小さな祈り
―
―
雨
(
あ
ま
)
の
音
(
ね
)
、
い
つ
か
届
け
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