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アヴィラ
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あれから何日が経過したのか目を覚ますと、私はレイスの屋敷の部屋で寝ていた。

「ここは?」

「さすがに無理をさせてしまいましたから……あの場所では疲れが取れないのではないかと連れて来ました。」

「そうか。」

「ラファー……。」

ギュッとレイスが私を抱きしめる。

「レイス?」

「約束の1ヵ月が終わり拷問期間も終了しました。それで邪魔は全て取り払いましたので結婚して貰えますか?」

耳元で囁かれる言葉に私は驚いた。

「え?でも……。」

出来ないんじゃなかったのか?

ファビーラ令嬢や、前宰相の事があったのでは?

「障害は全て取り払いましたので大丈夫ですよ。」

「大丈夫って?」

「今回のヴィクトリア様誘拐の首謀者が前宰相でしたので処分と言う事になりました。また誘拐をした、あいつらにヴィクトリア様出国の予定を知らせたのがファビーラ令嬢だと判明したので、彼女も処分対象に。」

「処分?」

「何がどうと言う細かい事をラファー、貴方に聞かせる気はありません。優しい貴方は聞いてしまえば彼女を庇いたくなるでしょう?」

そう言われて、思わず頷きそうになった。

いや、でもヴィクトリア様が与えられた恐怖を考えれば……。

「知らないままで構わない。お前が間違った事をするはずがない。」

そう強引でも、一見間違って見えても後で正しかったのだと判明するから……。

いつもレイスは、この国の事を考えて行動している。

「でも、結婚は貴族には古い習慣が根付いているから無理だって……。」

「ええ、そう思っていた。貴方は家督を継ぐのだから私は貴方の日陰者で構わない。いつかラファーが誰かを娶っても、それで貴方が幸せなら構わないと。ですが勝手に死にそうになって自覚しました。貴方が思っているよりも、自分が思っているよりも私は貴方を愛している。」

熱い吐息で告白され、口付けられる。

「私もレイスを愛している。」

「もう一度言います、結婚してくれますか?」

「勿論!」

そう答え、私達はまた身体を繋げあった。

愛しているよ、だから結婚しよう。

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あきゅろす。
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