アヴィラ
23
そう言われても、見られていると言う羞恥心が消えるわけではない。
「あっんんん!はんっ……ぁぁあ……だっ……レイスッ!やだっ!あぁぁ。」
「カインを気にしないで……私だけを見て下さい。それとも見られていると思うと興奮する?」
「やっんんっ……レイスっ……駄目っ……ぁぁああああ!」
チュッと吸い上げられた後に、数度手淫されて白濁を吹き上げた。
その白濁をレイスは私の下半身が見えないように慎重にシーツに私を包んだままベッドから降りるとカインの手の中の小さなドラゴンの目の前に差し出した。
だが、ドラゴンは少し興味を示した後、数度匂いを嗅いで顔を背けた。
「駄目だ。少し興味は示したが飲まない。」
「考えたんだが懐かせる事が出来たのは1人だけ。と言う事はそいつと同じ様にドラゴンの声が聞ければもしかして可能性はある?」
「かもしれない。」
「わかった……助かったよ、有難う。」
とカインは私達2人に礼を言った。
「いや、しっかりと異国の子を世話してやってくれ。じゃないと私の愛しい人はお人よしなんで私より彼を構ってしまうからな。」
「ああ……しっかとり世話とお仕置きをしてこよう。ではお邪魔様。」
そう言って、カインは来た時同様に風を共に消えた。
「なんで、あんな事。」
「誰かに私とラファーが愛し合ってるところを見て欲しくて……私達はこんなに愛し合っているんだと誰かに知って欲しかったので。でもラファーには凄く恥ずかしい思いをさせてしまった事を反省しています。」
なんて申し訳なさそうにレイスは言った。
「カインなら、私が初めてラファーに一目惚れした時から知ってますし、キアルーク陛下、そしてマルスに継いで信頼出来る人物ですから。それに文献は試してみた方が確実でしょう?」
「そうかもしれないが……恥ずかしかった。」
「興奮したでしょう?」
とレイスがニヤニヤ笑ったので、私はボスッと枕を投げつけた。
その夜、そのまま私達は恋人としての時間を過ごした。
これから私が命を賭けた決断をしなければならなくなるなんて事を知らずに。
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