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走って走って走った。
聞いた話を真実を見て否定したかった。
確認するためにも俺は、走った。

昨日の夜の電話では何ら変わった様子はなかった。
今日デートする約束だったのに、俺のサッカーの練習が急に入ったせいで少し不機嫌ではあったものの、最後にはいつもと同じように話して、俺の練習が終わった後会う約束して電話をきった。
いつもそうだ。
俺のせいでデートとかができなくなったって最後には笑って許してくれた。
なあ、あんな話、嘘だよな?名前。

俺のサッカーで鍛えられた足は都内の大きい病院へと俺をいざなう。どの部屋かなんか知らないのに直感で俺を名前の元へと連れて行く。
そして、名前のネームプレートがかかった部屋には泣いている名前の親友がただずんでいた。

何で、泣くんだよ。
泣く必要ないだろ?
なぁ、名前はなんでここにいねぇんだよ。
ここは名前の病室だろ?
なぁ、なぁ、なぁ!

問い詰めるたびに大きくなる彼女の親友の肩の震えに罪悪感がどんどん募っていく。


そして、やっと見つけた名前の顔には白い布が被せられていた。


15歳になった、8月20日に俺は名前と永遠の別れをした。





最悪の誕生日プレゼント。



(俺は16歳の誕生日からは、どんなことがあっても試合や練習はその日は入れないことにした。)(それから俺の誕生日はケーキの甘い香りではなく線香の匂いがするようになった)(こんなプレゼント、望んでなんかいなかったのに、)(嗚呼、嗚呼、嗚呼。)



























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こんな誕生日ごめん、一馬。
ちゃんとしたやつも覚えてたら書くからね!





あきゅろす。
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