目も当てられないような成績表を担任につきつけられて少しへこみながら席につく。
今日は終業式。
帰宅部に入ってる私は白紙同然のカレンダーを頭に思い浮かべて更にブルーになってたら隣の席の利央がねーねーと話しかけて来た。
「暑いよぉ」
「暑いね」
「明日から夏休みだねぇ」
「そーだね」
「明後日は夏祭りもあるよぉ」
「そーだっけ?」
「そーそー」
「知らなかったなー」
「じゃあ誰とも行く約束とかしてないのぉ?」
「あったりまえじゃん」
「じゃあさじゃあさ!」
「俺と行かない!?」
急に誘って来た利央の言葉にフリーズすること約30秒。
え、何?もしかしてこれってデートの誘い?
てか利央あんた彼女いなかったっけ?
「あとさあとさ、」
「浴衣も着て来てよ!」
「だからあんた彼女はぁ!?」
「いないよぉそんなの。」
「前に告られてたじゃん!」
「あれは準さんへの伝言頼まれただけだよぉ!
俺の好きな人はずっとお前だし」
利央君利央君?さりげなく告白してますよ?気付いてないの?可愛いなぁ!
「で、返事は?」
勿論おっけーですよ。
一緒にお祭り行くのも浴衣着るのも告白の返事もね!
Enjoy Summer!
今年はひと味違う夏休み、君と一緒に夏休み。
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