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分厚く大きな窓を屈折して通った月の光が、ユーリの青白い肌を照らす。
筋の通った鼻の高さを強調するかのように、肌の白と影の黒がはっきりと分かれる。それがユーリの妖艶さを引き立てているのか、普段とは違う雰囲気を纏って居る彼に心が疼いた。

「何をそんなに見つめているのだ?」

その独特の口調に何でもないわ、と一言返し窓の外に視線を逸らす。特にいつもと変わりはない。
今日は風が強く庭の木々が踊るかののように揺らしているが気にかける程でもない。
今度はユーリの目を見つめてみる。
透き通った赤の奥にユーリの欲が見えた気がする。
確かめる為にユーリの喉仏が目立つ白い首に下を這わすと「あっ…」と意識して抑えたような喘ぎ声を発する。

「急に…何をする?」
「して欲しそうな目をしていたんですもの」

ユーリは私のその言葉に反論することなく、先程私がしたように私の首にユーリの目と同じくらい赤い舌を這わし、鎖骨の先にあたる肩の所に2本の鋭い牙を立てて私の血をすった。

「吸い付くさないでよ、私を殺したいなら別だけど」
「この極上の味がもう喰えなくなるのはおしいからな」

牙によって出来た傷口に染み出る私の血を舐めとり、ニヤリと口のはしを上げたユーリの顔はやっぱり淫らかだと思った。



今宵、貴方と一緒に


(私の存在は食事の為だけなのだろうか?)(そう尋ねたらユーリは哀しそうに潤んだ目をふせた)












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授業中に書くもんじゃねーなと思った。





 



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