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見たくなんか無かった光景、フラッシュバック。


何回も頭に過ぎるつい数分ほど前に見た光景を無理矢理頭から書き消そうとしてまた上を見上げるけど視界に入るのは先程と変わらないグレー。

校舎も、空も、そして、俺の心も、何もかもが灰色。


耳について離れない名字さんの淫らしい声。

別に俺と彼女は付き合っていたわけじゃないし名字さんがあいつと付き合ってたことも知ってた。


それ、でもだ。


仮にも好きな人が自分以外の男の前であんな姿を晒しているのだと思うと吐き気が込み上げてくる。ついでに涙も。


もし俺に英士みたいに自信があったら、
彼女をあの男から奪い返すとかいう発想が出来たのか?とか考えて自己嫌悪。


俺は俺だ。そう思って立ち直るんだ、俺。


今は3時間目。2時間目と3時間目の間の10分休みにあの光景を見てしまったせいで古典を受ける気になれなくて誰もこない校舎裏で一人サボっていた。

でも次は体育だ。

だから、ほら、早く立ち直れよ俺。



灰色世界の出口は何処だ?



そしてまた上を見上げたら、今度は風につられて動いた自分の黒い髪も視界に入った。


視界がぼやけたのは、涙が溢れてしまったからなんかでは絶対に無い。
















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失恋かじゅま。

何が書きたかったなんて覚えて無い。←






あきゅろす。
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