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太陽系の中心に陣取っているその星はじりじりと私の肌と地面のコンクリートを焼き付ける。月末とはいえまだ6月なのに、なんなんだこの暑さは。私が何かしたか?この暑さは私のせいだというのか?

心中でそんなことを考えつつ、フラフラした足取りながらもちゃんと名前は歩を進める。
なんせテスト期間中。こんな日に休んだりしたら問答無用で補習になってしまう。それだけはどうしても避けたかった。貴重な夏休みまで学校なんかに来たく無いのだ。

15分間歩き続けてやっとついた築43年の古ぼけた校舎に入り、自分の教室に行くと少し異様な光景。皆今更ながら必死に勉強してやがる。
こんなことなら私も朝早く学校に来て勉強していれば良かったな、とか思いながら自分の席である窓側後ろから2番目の席にスクバを置いて隣を見るがそこには隣人の姿は無かった。

こんな時まで休むなんて良い身分だなあいつ。

そこは本来漆黒でサラサラな髪を窓から入る風で靡かせる吊り目な男子の居場所な筈なのだが、そいつはサッカーの選抜だなんだでよく学校をサボる。だから、話したことなんかない。性格なんかよく知らないが、皆ぶっきらぼうな奴だと言うからきっとそうなのだろう。生憎興味はない。

何はともあれ、今日は定期テスト最終日。せめて担任が来てHRを始めてしまうまでの間教科書でも読んでいようとスクバを漁っていたら隣に陰。

そこには今日休みだと思っていた真田一馬。

「今日休みだと思ってたわ」

瞬時に考えてたことが口から漏れてしまったことに気付き自分の手で自分の口をふせいだ。


私の発言に真田一馬は面食らったようだが直ぐさま補習になると面倒だからと言葉を紡いだ。

確かにぶっきらぼうだ、と思いながらそれもそうね、と返事をする。
それからまた手元に目をやり目当ての教科書探す。そして、ふと気付く。

話したの、今のが初めてだ。


なんとなく気恥ずかしくなってフリーズした私に教室に入って来た担任が容赦なくHRの開始を告げた。





顔に熱が集まるのを感じるし、きっと今の私の顔は真っ赤なのだろうがこれさ断じて真田一馬を好きになったとかではなく暑いからだ。太陽のせいなのだ。 私は真田一馬なんかに興味は無いのだから。




初恋リライズ



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リライズは意味の無い適当に作った言葉です^^^←

 



あきゅろす。
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