安室に愛される(裏夢小説)
起きた?
「起きた?」
「あ・・・・・。」
透がニカリと笑って、自分の好きな炭酸飲料と、由梨花が飲みたかったジュースを持ってきてくれていた。
「わたし・・・・」
自分だけが意識を手放してしまうなんて・・・・
余りの情けなさに、酷く落ち込んだ。
「すごく可愛かった、お前」
う・・・・
透は、滅多にそんなコトを言ってくれないのに、・・・やたらこういう時は、褒めてくれたりする・・・
こくんと一口ジュースを飲むと、透の顔をマジマジと見やった。
「なんだよ?」
「え、あ、ううん別に・・・。」
両手を振る。なんだか最中の時は普段と違う気がしたのに、今は全くいつもの透だ。
「これって、そうだ。今日の残りじゃない?」
「そうそう。・・・遠山さんのお土産だっけ。」
「うん 和葉ちゃんっていつも私の好みがわかってくれてて −−−−−−−」
言いかけて、ハッとする。
「・・・・ちょ・・・・と・・・・・。」
「ん?」
「まって・・・・・た、たしか和葉ちゃんと服部君と青子ちゃんと快斗君が・・・・・・」
「あー・・・・寝てるだろ、さすがに。」
透が枕もとの時計を見やって、涼しい顔をしている。
そ、そんな問題じゃない!!
「だって・・・っ みんな泊ってるのにこんな事!!」
「大丈夫だって・・・絶対来ないように言ってあるから」
あー・・・それなら良かった
って!
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