ジンとペットの私(裏夢小説)
ぎゅっと抱いて
(ううん、イケナイに決まってる! 私が悪い事をしたの。ご主人様は何も悔む必要も苦しみ理由もないの。怒られるのは怖いけどちゃんと言わないと)
私はシーツを丸めたご主人様に私が汚したんだと懸命に訴える私。
「マロン……お前って奴はなんていいわんこなんだ。こんな情けないご主人様を励ましてくれるなんて……シーツ、洗濯機に入れた後、ぎゅっと抱いてやるから覚悟しな!」
びしっと人差し指をマロンに差して、そう宣言するジン。
ああ、駄目だ。完全に勘違いしてる。
やはりわんわん吠えてるだけでは理解してもらえないようです……。
「しかし、何でパジャマとトランクスは尻の部分だけ濡れてんだろうな。しかも軽症だし。もしかして脱いだのかね?そんな手間するならトイレ行けっつうの、俺」
と、自分に愚痴りながらベッドを後にするジン。
結局、ご主人様は誤解したままでした。
というか、私には誤解を解く方法が思いつきませんでした。
(はふぅ……おしっこはちゃんとおトイレでしよう。でないとご主人様を困らせてしまうから)
洗面所から帰ってきたご主人様が言った通り、ぎゅっと抱きしめ、毛並みを梳くように撫でてきました。
マロンは温かなジンのぬくもりと快いくすぐったさに恍惚としながら、そう反省しました。
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