ジンとペットの私(裏夢小説)
叫び声
マロンは寝床であるとても大きなバスケットに向かい、そこに横になります。
行為後の虚脱感と運動による疲労感、そして下に敷かれた柔らかな布の心地よさに眠気がすぐにやってきます。
目をつぶり、それに逆らう事なく委ねます。
(お休みなさい、ご主人様)
「なんだぁああ、こりゃあああ!」
空気を裂くような叫び声は耳に届き、マロンは文字通り跳ね起こされました。
「馬鹿な! この私が!いい大人のこの私が! 有り得ん! 有り得んぞぉ!」
どうやら声の主はご主人様のようです。
一体何が起きたのでしょうか?
マロンはジンのベッドに一目散に走りだしました。
「わん!」
掛け布団を剥いで俯いてシーツを親の仇のように睨みつけているご主人様に私は声を掛けます。
「マロン……か」
するとゆっくりとこちらに振り返り、自嘲的な笑みを浮かべるジン。
「ははは、全く俺は駄目な奴だよ。こんな……こんな失態を……!ぐぅ!」
泣きそうな顔になるご主人様。
どんな事をしてしまったのでしょう?私はご主人様が睨みつけていた場所を見ました。
(あ……)
その辺りはジンの股の所で、昨日マロンがおもらししてしまった場所でもあったのです。
「ふふ、でも受け止めなきゃな現実を」
突然、不吉に笑い出してベッドから出て、マロンのおしっこで濡れたシーツを剥ぐジン。
うぅ、このままに黙ってしまって良いのでしょうか?
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