銀魂裏恋(裏夢小説)
沖田:甘夢。8
俺は働こうとしない頭を一生懸命悩ませて、
ようやく妙案を思い付いた。
顔をあげて、美穂の目をみる。
「……とりあえず、ここをでやしょう。歩き回れば、尻尾を出すかもしれやせん」
「……はい。」
休日、ということもあってか
江戸の街はいつも以上に賑わっていた。
そんな雑踏のなかを、
俺と美穂が歩いていく。
すいすいと人を避けて歩く俺と反対に、
人混みに慣れていないのか、美穂は歩きずらそうでィ……
心なしか、二人の間の
距離が開いている。
俺は、歩みを緩めて美穂に合わせた。
「…大丈夫ですかィ?」
「ごめんなさい、慣れてなくて…
っあッッ…!!」
人にぶつかりそうになって美穂がよろけた。
ボフッ!!
「……っと、気をつけなせェ」
俺は、美穂の体を受け止めた。
思いがけず抱き締めてしまった感触は
華奢な見た目通り軽くて、俺の胸板に当たる2つの膨らみがものすごく柔らかくて………
しかも……
顔、
喫茶店のときより近くなってまさァ……
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