銀魂裏恋(裏夢小説)
土方:微裏、嫉妬。11
「……ここに入ったのは……高杉から逃げるためだったの…」
ぽつり、ぽつりと美穂は真実を語り始めた。
「…一応、情報を盗むって目的もあったんだけど、ね。……あたしは…高杉の慰みもので……毎日のように乱暴にされてたの。愛しいと思ったことなんて一回もなかったし、ただ痛いのを我慢しているだけだった…それが、嫌だったの」
俺に回した、美穂の腕が微かに震えた。
「…ここにくるまで、男の人なんてみんなそんな風だとおもってたの。……でもココは違った」
美穂の体の震えが止まった。
「…局長も、沖田さんも、山崎さんも…他のみんなも優しくて。……それに」
……ギュッ。
絡んだ腕に、力が入った。
「…土方さんは…あたしのことすごく大事にしてくれた……だから、決めたの……あたし……足を洗おうって。高杉たちと縁を切ろう……って。それで、昨日の夜……会いに行ったの………また乱暴されちゃったけど……あたしはやっと自由の身になれたの……」
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