銀魂裏恋(裏夢小説)
3z土方:変態、甘裏。2
甘やかな余韻を残して、歌が終わった。
美穂が小さくお辞儀するのに、俺は拍手で答えた。
「……すげェ。なんつーか……綺麗だった、すごく…」
……もっと上手に誉めたいのだが。
あいにく、この感動を伝えるのにふさわしい言葉が俺にはねェ。
「……ありがとう、土方くん。」
……美穂の声は歌っているときとは違っている。
歌声がグッと大人びているのに比べると、
普段の美穂の声はどちらかというと可愛い、という形容詞が似合っていた。
「……ひとりのために、歌ったの初めて。緊張して途中で声が震えちゃった」
美穂がはにかむように笑う。
ほんのりと、頬が色付いて見えるのは夕日のせいだけじゃねェだろう。
……それにしても。
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