銀魂裏恋(裏夢小説)
土方:微裏、嫉妬。10
「ねぇ、トシ。トシは、勘違いしてるよ。」
美穂が、立ち上がった。
頬に涙を光らせて。
口許に精一杯の微笑を浮かべて。
「あたしが愛してるのは」
柔らかな、美穂の体が俺を包んだ。
「トシだけ……だよ……」
背中に、暖かな美穂の涙が流れ落ちてきた。
温もり。
伝う涙。
漏らす鳴咽。
全部が、俺の怒りをなだめ、癒した。
……本当に俺のことを愛してくれているのだということを、感じさせてくれた。
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