銀魂裏恋(裏夢小説)
退:微裏、甘。10
「……そういえば」
温め直してもらったごはんを食べた後、美穂ちゃんに聞いてみた。
「……なんで俺が帰る時間わかったの?」
俺は密偵という役職柄、あんまり外に活動を漏らすことはあまりなかった。
だからそこだけが、ちょっと引っ掛かっていたんだ。
美穂ちゃんはギクリとした様子で、少しだけ気まずそうな笑みを浮かべていた。
「………近藤さん……」
「…え…?」
「…近藤さんがね、教えてくれたの…お前は、退の恋人だから………って。帰る時間くらいなら教えてやれるぞって、言ってくれたの……」
………ああ、そういうことか。
俺のこと待ってたのは、早く美穂ちゃんに会わせるため………ってとこかな?
………ハハ。あの人って、本当に根っから優しい人なんだなァ。
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