銀魂裏恋(裏夢小説)
沖田:甘夢。9
頭に、血が上ってくるのを感じて
俺はプイ、と横を向いた。
きっと、顔は真っ赤になっているだろうねィ……
それから、
美穂を体から離すと、一瞬躊躇ってから
「……ほら。
手ェ、貸しなせェ」
ぶっきらぼうにそう言って、片手を、差し出した。
「……え?」
「…手ェ繋いで歩きやしょう?そのほうが、歩いてる間に距離、離れませんぜ」
「わ…わかりました」
おずおずと、差し出された美穂の手を引ったくるようにして俺は手を繋いだ。
暫く、無言で俺たちは歩いた。
……話を、する勇気がなかったんでィ。
口を開けば…
思ってもないことを話しちまいそうで。
それくらい、俺は照れていた。
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