HEART's(裏夢小説)
この変態は!21
パンケーキを食べ終え、食器を洗い、ローの部屋に向かった。
部屋の前。私は、ノックをするべきかしないべきかで悩んでいた。
ノックをしたらしたで怒られそうだし、しなかったらなんでノックしなかったんだって怒られそうだし。
結局、どっちにしろ怒られるからいいんだろうけど。
理不尽だ!←
今は朝早いし、ノックしないことにしよう。
そう思い、ドアノブに手をかけ静かに開けた。
「もう良くなったのか?」
『ひぇっ!?ロー…、起きてたの?』
ローを見てみれば、デスクで医学書を読む真っ最中みたいだ。視線は本に綴られている文字を追い、私とは合わせていない。
なんで、私ってわかったの!?
という疑問はさておき。
『少しだけ、咳』
「そうか」
ローはそれだけいうと、おもむろに机を漁りだし、目当てのものが見つかると本を閉じて私に向かって手招きをした。
『はむっ!?んんっ……ゴクッゴクッ……っぷはぁ!』
近付いた私に口に無理矢理小瓶を突っ込んだロー。中に入っていた液体が喉を伝い飲み込んでしまった。
『な、何すんのよっ』
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