HEART's(裏夢小説)
この変態は!20


目覚めは一人だった。

一人は慣れてる。


けど、最近ローと寝ていたせいか朝起きると一人だということに違和感を覚える。


ベットから降りようと片足を下ろすと気づいた。ペンギンが椅子に座って壁に寄り掛かり寝ていることに。



一晩中ついててくれたのだろうか。



『ありがとう、ペンギン』



寝ている彼にそういい、膝から今にも落ちそうな毛布をペンギンの体に巻き付けた。



音をたてないよう静かにドアを開け閉めして、ダイニングへと向かう。












『コックのマベリーさーん?いますー?』


厨房へと投げかけた声。

返事は数秒後、返ってきた。



「ミユ!もう体の具合はいいのか?」



厨房の奥から出てきたマベリー。



『うん。ちょっと咳がでるくらいよ!それより、なにか食べるものないかな?』

「パンケーキなら冷蔵庫に入ってるから、好きにトッピングつけて食べな」

『わー!ありがとう!!』



すぐさま冷蔵庫の中を漁り、パンケーキとフルーツ、チョコレートなどを取り出しテーブルへと広げる。


数分考えた末、出来たのはミックスベリーのパンケーキタワー。←五段重ね



『マベリー見て!!ちょっと私にしては芸術的にうまくいったと思わない?』

「さすが、ミユだな。ここまでパンケーキを重ねるのはお前くらいだよ(笑」




……。


あれ、なんかバカにされてない?



まぁ、今日は気分がいいしスルーしておこう。

お腹の虫が騒いでるから。←



『いっただきまーす!』

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