HEART's(裏夢小説)
この変態は!14
ハートの海賊団に入れてもらって二日目の今日。
広い海に浮かぶ一隻の船。ハートの海賊団は平和です。
看板で大の字で寝転がる私とシャチ。一番始めに寝てたのはシャチで、後から私が隣に寝転がったのだ。
真っ青で雲一つない空を眺めてボーッと過ごす。
『…クン……クン』
なんだか美味しそうな匂いがする。
そう思い隣を向けばシャチが板チョコをバキバキと音をたてながら食べていた。
なんか音だけ聞いてると怖いな←
『シャチ、糖分摂取し過ぎでしょ。太るよ』
「……食う?」
差し出されたチョコレート。ゴクリと唾を飲み込み、起き上がってシャチを見つめた。
食べたい。
けど絶対太る。
でも食べたい!
よし、食べよう!!←オイ
欲求に逆らえなかった私は静かに頷いた。
「はい」
パキッと私の分を折って渡したシャチ。しかも少な過ぎず多過ぎずというちょうど良い量。
『ありがとうシャチ』
にへらっと笑って見せれば頬を掻いて顔を背けるシャチ。
別に大したことでもねぇし、と後に付け足していう彼に笑みがこぼれる。
『シャチは優しいね』
「…まぁな」
自信過剰。
でも、そんな彼を憎めないでいる私がいた。
再び寝転がる私。
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