HEART's(裏夢小説)
この変態は!13


『んぅ……ふっ』



突然噛み付かれるように塞がれた唇。舌まで捩込まれて初めての経験に呼吸もままならない。

一生懸命酸素を肺に送ろうと口を開けるもローの深いキスによって妨げられる。苦しくてローの胸を叩けば離される唇。

口の端から銀の糸が引いた。




『ハァ……ハァ、ハァ』



涙目になって肩で息をする私に余裕の表情で私を見つめるロー。

頭がボーッとして文句の一つでも言おうと思ったのに頭が働かない。



『ふぁ……んっ…ぁ』



再び重ねられる唇。今度は私の呼吸に合わせてくれているのか優しいキス。

とろけてしまいそうなキスに翻弄されて顔は火照り心臓は物凄い速さで脈を打つ。



『……ぷはっ…ハァ』

「ククッ、もうギブアップか?」




息絶え絶えの私を見て喉を鳴らす。妖艶な顔で見つめられて、堪えられなくなり目を逸らす。

膨れっ面をしていれば、ローの手によってローの方に向かされ触れるだけのキスが落とされた。



「飯、行くぞ」

『……うん』



してやったとでもいうような顔をして私の腕を引いて部屋をでる。手を繋いでいる右手に気持ちが集中してローを直視出来ない。




だめだ。

ローに好きになってもらうどころか私がローにますます溺れてるよ。




ギュウッとローの手を握ればローも握り返してくれたのが私はとっても嬉しくなったそんな朝だった。

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あきゅろす。
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