HEART's(裏夢小説)
この変態は!10
カツッ…カツッ
船内の廊下に響く足音。
なんだかリズムを刻みたくなる。
カッ…カッカッ…カツッ
「静かにしてろ」
『………』
ローからの制止の声。従わざるをえない。
もう、ローってば遊び心ないんだから。こういう音で楽しむってなかなか出来ないことだと思うけどな。
「お前が馬鹿なだけだ」
『……喋ってた?』
「あぁ」
私って…。
馬鹿なのは自覚してるけど、他人に言われるとムカつくんだよね。
まぁ、ローだからいいんだけど。
「ミユ屋、黙ってろ」
………。
なんか冷たい(´・ω・`)ショボン←
…そういえば、私のこと名前で呼んでくれないのかな。
ミユ屋ってしか言われたことないけど
。
『ねぇ、ロー!私のこと、ミユ屋じゃなくて名前で呼んでよ!!』
「………」
…あるぇ?←
まさかの無視?
言ってくれないの?それとも名前わかんないとか!?
そんなはずないよね。さっきクルー達に自己紹介したとき言ったし
……。
『ねぇ、ローっわ!』
ローによって部屋に引きずり込まれる。
そのままベットへと連れていかれ押し倒された。
あ、ローの匂い。ここ、ローの部屋だ。
「怖くねぇのか?」
『どうして?ローが怖かったらこの船に乗ってなんかないよ!ローが好きだし私は平気、むしろローがその気があるなら私は嬉しいよ』
「………」
黙り込むロー。
あれ、私なんかまずいことでも言ったかな…?
こういうときって、ちょっと抵抗してみせた方が良かったかな。
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