HEART's(裏夢小説)
この変態は!5
『うわぁ!!潜水艦にもなるんだ!凄い!!』
「あんまりはしゃぐな。海に沈めるぞ」
『私能力者じゃないし、平気』
甲板で天を仰ぐ。クルクルと回ったり、ステップを踏んでみたり。
ローの言葉にも動じない。
ドンッ
『うひゃあ!』
「っおい!!」
目をつむっていたため誰かが側にいたのに気づかずぶつかる。
その反動で船から落ちかけた。ところをローが間一髪で腕を掴んで落ちずに済んだ。
「………で?」
意地悪な笑みを浮かべて私の謝罪の言葉を待つロー。
ただ今船長室で懺悔(←ぇ)してます。あの後、有無を言わさず連れてこられ、床に正座。
足痛いとか言ったら、ホントに海に沈めそうだなこの人。←オイ
『ぃゃ、その、だから、……ごめんなさぃ((ボソッ』
「聞こえねぇ」
うはっ、意地悪。鬼畜!!こんな人だとは思わなかったよコノヤロウ。
『ごめんなさい!!はい、もうおしまい!』
強制終了させようとすればあからさまに機嫌が悪そうな顔をする。
うん。大人しく正座してようか。
しばらくの沈黙の後、話し出したロー。
「ミユ屋、お前どうして仲間になりたい?」
『………直球ですね』
「ことによってはバラす」
うーん、ローは私の気持ちを受け止めてくれるのだろうか。
うん、今誰もいないし勢いに任せよう。
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