HEART's(裏夢小説)
この変態は!3


*ロー視点





いきなり現れた少女は俺に抱き着き、仲間にしてくれと言った。








"ミユ"と言われればすぐ分かる。コイツは今世界を騒がせる一匹狼海賊の女だ。まだ若い。


一匹狼、といわれている通り一人しかいない。周りを見てみても仲間と思われるような人は一人もいなかった。



"3億5000万ベリー"もの賞金首だ。その女がなぜ俺のところへ?俺の首が狙いか、または本当に仲間に入れて欲しいのか。

今はどちらとも判断しがたい。

そもそもこの子供っぽさの抜けきっていないような少女が俺より賞金が高いのが不思議だ。フワフワと栗毛を踊らせながら俺から抱き着いて離れようとはしない。

本当は迷子なんじゃないかと疑いたくなるくらい。


海兵の一人が話し掛ければ、



『うるさい、"VOID"』



低く、冷徹な声で呟く彼女。俺までも背筋が凍りそうになる。

彼女の言葉で海兵は何かもわからないような空間の中。ミユ屋は言葉だけで能力が使えるのか。

俺の能力にも似ているような空間。その中で海兵は首を抑え、一分も経たない内に泡を吹く。

ミユ屋は悪魔の実の能力者ではないと聞いている。






なんだかわからねぇが拾ってみても悪くはない。


俺は気づいたときには、好きにしろ。そう彼女に言っていた。


彼女は満面の笑みで頷いて見せた。

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あきゅろす。
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