HEART's(裏夢小説)

この変態は！2

「見つけたぞ!!トラファルガー・ロー!!」

「２億ベリーのルーキーだ。油断するな！」

わぉ!!ビンゴ！

トラファルガー・ローはどこかな？

海兵が邪魔で見えないじゃん！

スタスタと海兵の間を割って入っていく。海兵の制止なんて気にしない。

そして目にしたのはトラファルガー・ロー。

間違いなく手配書の顔。

「…誰だ」

低いテノールボイス。あぁ、素敵!!かっこいいし、ずっと憧れてきた人の目の前にいることで、心臓ばバクバクと煩く騒ぐ。

『会いたかった!!』

彼に抱き着く。

「………は？」

いきなり抱き着いた私に、驚くローやクルー達。

そして海軍。

「お前……」

『通り名はミユよ。ロー、私を仲間にして？』

ローに聞こえるくらいの小声で話す。

「そこの、一般人!!その人は海賊です！逃げて下さい!!」

そこへ、一人の海兵の邪魔が入る。

一般人なんかじゃない。

私を見て誰だかわからないなんて海軍として生きていけないよ。

『うるさい、"VOID"』

私を一般人扱いした海兵の周りを取り囲む空間。

空間の中は真空状態だから、呼吸は出来ない。

そのうち、海兵は息を引き取る。

ローを見上げれば驚いた顔をして、後にニッと笑顔になる。

「ｸｸｯ……面白れぇ。好きにしろ」

『…うん!!』

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