降谷に抱かれて(裏夢小説)
1回だけだから
「だーかーら!美紀とHしていないのが、心残りだから、Hしようって言ってんの」
逆ギレ気味に零が返す。
確かに、美紀と零は、下ネタや自分の性生活もバンバン話しあえるような仲だった。
しかし、それは本人達がそういう関係にないからできた話であって、本人から直接そう言われれば戸惑いを隠せない。
しかも相手は一週間後に結婚式を控えているというのにだ。
「ご自分の状況わかってます?来週結婚するんですよ?何血迷ってるんですか!」
「わかってるよ。だから今しかできないだろ?いいじゃん、お前、今彼氏いないだろ?」
「いや、そういう問題じゃなくて・・・。だいたいアタシごときとヤッたって面白くもなんともないですよ!」
「ヤッてみなきゃわかんないだろ?だからヤろうと思ってるんだし!」
「セ、セクハラで訴えますよ!」
「そんなことする子じゃないだろ美紀は。」
「なんなんすか、その何でもわかってますみたいな態度!」
「わかってるから言ってんの。だって実質、嫁さんより長い時間過ごしてんだぜ?あとわかんないのは、体の相性くらいだろ。」
「それは、わかんなくてもいいじゃないですか!」
「いいじゃん、1回だけだから。絶対良い思いさせてやるって。」
まったく不毛な会話を繰り返していくうちに、だんだん美紀は逃げられない気分になってきた。
零に対して恋愛感情は確かにない。しかし、これだけ長くパートナーを組んでいれば情はある。
それもカッコいいとは、ずっと思っている先輩であり、零のするSEXに興味がないと言えば嘘になる。
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