エッチな快斗(裏夢小説)
どこにいるの…


ガラガラガラッ


勢いよく教室のドアを開けると、一気にクラスメイトの視線が由香に集まる


しかしその視線の中に快斗はいない


走って来て荒くなった息遣いを押さえながら


「ハァ…快斗…来てる?」


「まだ来てないよ?」


クラスメイトの返事に肩を落とす


そのまま自分の席につく由香


快斗の席は斜め前。


いつもは自分の席から快斗の背中を見つめていた。


でも今はその背中をみることができない


放課ごとにいろんな人に快斗を見たかと聞いて回る。


しかし、返ってくる返事はどれも期待とは逆の答えだった


結局授業が終わっても快斗が来る事はなかった。


それでも……席に座ってじっと待つ由香。


窓からの光は段々薄らいでいき、太陽の代わりに欠けた月が空を輝かそうとしている


先生に帰れとせき立てられ、仕方なく学校を出る由香


その姿は誰が見ても寂しいものだった…


「かいと……かい…と」


とつぶやき続ける由香

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あきゅろす。
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