R18 BL short story(BL小説/エロ小説)
尿道を刺激され1


薄暗い石壁で作られた部屋。
周りに窓は無く、天井から吊るされた電球だけが中を照らしている。
それも、いつ消えてもおかしくない位。


――良いバイトがある。
大学の先輩に言われてついて来た場所がここだった。
時給が1万円と言われて最初は不審に思ったが、先輩の言う事だから信用してついてきた。

先輩は俺をここへ案内すると『ここで待っててくれ』そう言って俺を一人ここに残した。

いつまで経っても先輩が来ない。
…おかしい。ここから出ようと扉を開けようとした。

「…――?!」

さっきまで開いていた筈の扉が開かない。
ガチャガチャとノブを捻っても、開く気配が感じられない。

「先輩、先輩!!」

扉を叩き、先輩を呼ぶけれど俺の声が響くだけ。騙されたのか?!
でも、どこかに出口があるかもしれない。
さほど広くない部屋をくまなく探してみたけれど、そんなものどこにも無かった。
きっと用があってどこかへ行っているのかもしれない。先輩を信じ、待つ事にした。



………


何も音がしなかった部屋の中から何か聴こえて来る。
ザワザワとした音。どこから聞こえてくるんだろう。
耳を澄ましてみると、音の出所は壁からだった。
音のするほうへ行こうとした時

「―――うあっ!!!」

何も無かった壁から無数の蔦のようなものが伸びてきた。
ビックリしてしまい、床にしりもちを着くとその蔦は一斉に俺に目掛けてくる。
後退りしながら、逃げよとしても無駄だった。
蔦はみるみるうちに俺を捕らえ、絡み付いてくる。

「ヤメろっ、離せっ…―――」

手足をバタつかせ必死に逃れようとするけれど、蔦は俺から離れない。
あっという間に、仰向けの格好で空中に吊らされていた。
手足は左右に大きく開かされ、大という字になっている。
何をされるのか分からない俺は、恐怖に体が縮みあがってしまっている。
絡み付いていない蔦がゆっくりと体を撫でるように蠢いてくる。
その蔦は意思を持っているかのように、先端部をシャツの中に潜り込ませ、胸を撫でまわしてきた。

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