R18 BL short story(BL小説/エロ小説)
一度だけでイイから1


「ねえ、たまには聡志が上にならない?」

愛撫をしていた手がふと止まり、俺を見下ろしている。
俺はと言えば快感の中に浸り始め、うるボケた瞳で拓海を見上げていた。
途中でお預けを喰らい、熱は中に篭るいっぽうで…。
解放を待っている俺は首に片方の腕を絡め、もう片方の手で拓海の手を取り昂ぶっている自身へと導いた。

「なあ拓海…俺イきたい。ここ擦れって…」
「だから、たまには聡志が上に…ね?」

拓海の手に重ねるように握り締めて自身を扱くけれど、拓海は自分から動かそうとしてくれない。
俺の顔を見てニコッと微笑むだけだった。

回らない頭で必死に言葉を考えてみる。


……上に。
上に、上に…上、に…。


ああ。ようやく言っている意味が理解できた。
でも、ちょっと待て。本当にイイのか??


普段は拓海が俺の中に入って来るのに、今は入れてと言っている。
今までこんなの言ったとこなんて無かったのに。

「なあ、本当にイイのか?」
「イイから言ってるんだよ??」
「わかった…」

いまいち腑に落ちないけれど、拓海がそう言っているんだ。
自身を握らせていた手を離すと、俺の上から降りて横で仰向けになっている。
その姿を見てハッキリと分かった。本当に拓海は俺に抱かれたいらしい。
それでも少しの戸惑いはあった。今まで抱かれている俺が、拓海を抱く…。

拓海と付き合い出してから、一度も抱いたことなんて無い。
それに抱かれたいとは思っていても、抱きたいとは思ったことが無かった。でも、拓海はイイと言っている。
俺がまだ少し迷っていることが分かっているらしく、拓海は腕を引き俺を上に乗せてくる。


まあ…拓海がそこまで言うのなら……。
拓海の足を左右に開き、体を間に割り込ませる。
濡らさないと痛いから、足を持ち上げて尻たぶの奥にある窄まりを解そうとした時

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あきゅろす。
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