R18 BL short story(BL小説/エロ小説)
肉体に感じる快楽2
今の俺にはそんな言葉さえも快楽を増幅させて、もっと囁いて欲しいとさえ思ってしまう。
やはりこんな俺は坂本の言うように淫乱なんだろうか?
でも俺には……坂本だけ。もう他の誰にもこんな俺は見せない。
坂本だからこそ俺の全てを曝け出せるんだ。
「ヤじゃないだろ?イイの間違いだろ、小田課長よぉ…」
「ぅあッ……ぁ…ひぃぃぃ、んんーーーーっ!」
そろそろ、限界が近づいてきたんだろうか?
ゆっくりと味わうようだった律動が少しずつ早くなり、俺の中にいる坂本がビクンと躍動し始めている。
坂本は手をそっと俺のモノに絡ませ上下に擦り始めた。
「ひぃぃ……ハァッ……アアッ!……ッ!!」
青筋だったモノを骨ばった手で荒々しく扱かれ、皮が擦り切れそうになるほど痛いのに、快楽は更に増していく。
きっと…坂本の手に包まれている――その事実だけが体を至福の悦びに変えていた。
「あーすげぇっ…きつく扱くとこっちの穴が締まるんだよな…俺のそんなに食いたいか?」
「うぁぁっ……ん、ふぅ……ッ」
そんな事を嘲るような口調で言ってる。
もちろんそう言いたい…。この悦楽のひと時だけじゃなく、ずっと体の中に感じていたい。
俺の中で大きく育つ坂本をもっともっと、熱く育てたい。
言葉なんかよりも体で感じて欲しいから、坂本が一番気持ちよくなれるように腰をくねらせる。
「――――ぅッ!……イきそぉ…」
一瞬、眉間に皺を寄せ熱い吐息混じりに呟くと、そこからは一言も話さずに体中に巡る快楽だけを貪った。
何度も出入りを繰り返して腰を押し付けた瞬間に動きが止まり、小さく呻き声を挙げると下肢をブルッと震わせてモノなんかじゃ届かないところに、自分の欠片を解き放った。
坂本が俺の中でイッたのが何よりも嬉しくて、歓喜に満ちた表情を浮かべながら俺自身も熱い飛沫を迸らせる。
それは互いの体だけに留まらず、自分の顔にも飛んでいた。
「……ぁぁ……ッ…ハァ…」
「ハァッ……ハァッ……」
俺の上に倒れこむように覆いかぶさり、荒い呼吸を整えている。体にかかる坂本の重み。
この瞬間は俺だけが坂本を感じている。坂本も俺だけを感じている。
それがすごく嬉しくて、体が喜んで…。
……でも。
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