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キスしないと出られない部屋/山崎
[キスしないと出られない部屋]


山崎「…おかしな部屋だな、一体何の目的で…」


『う、うん…でも扉はびくともしないし…』


山崎「そうだね…仕方ないね」


ジミーはゆっくりと 距離を詰める
至って普通に
取り乱す様子は元より、戸惑いも感じない


『う、うん…』


山崎「どうしたの?気分でも悪いの?」


『べ、別に』


ふるふると首を横に振るが釈然としない

私だけ…意識し過ぎみたい、恥ずかしい…


山崎「ねぇ、どっちがどっちにキスする?」


『なっ』あたふた


『こーゆーときは、お、男の人がリードしてよ!』


山崎「お、怒ってるの?聚楽 ご、ごめんね?」


『怒ってないし!理由もわかんないくせに謝んないで』


山崎「う、うん じゃあ気を取り直して…」


『…!』


思わず目を瞑る


ちゅ

フワッと リップ音が響いた


『…頬っぺ…?』


山崎「くすぐったかった?ご、ごめんね」


『…く、く、く』


山崎「え…」


『くすぐったいわぁぁぁぁぁぁ!!』ドカ


山崎「ひええ」


そ、そうだよね、
キスって…唇だけじゃないもんね…

クソゥ…意識しすぎた


山崎「扉、開いたよ やったね」


『そーね』プンスコ


山崎「…怒ってる理由が分かってるから 謝ったんだよ…」ボソ


『何か言った?』


山崎「何でもないよ」


山崎「(俺に もっと勇気が持てる日が来たら必ず伝えるから…けど…)」


山崎「それまで俺の事、好きでいてくれるかな…」ボソ


『何か言ったよね?』


山崎「独り言だよ、ゴメンゴメン」


『何て言ったのー!?だいたいジミーは…』


山崎「ひぃぃ」


ギャーギャー


end



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