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キスしないと出られない部屋/近藤
[キスしないと出られない部屋]


近藤「クッ…一体どーゆー事だ…」ハァハァ


『近藤さんの剣でびくともしないんじゃ…このルールに従うしか無いんじゃ…』


近藤「むぅ…ここに一緒に入ったのがトシや総悟みたいなヤローだったら、俺もサクッと出来たモンなんだけどな…」


『え?BL発言じゃないですか、何だオマエ、お妙さんはどーしたよ』


近藤「いやいや、聚楽はウチの隊員とはいえ可愛いお嬢さんじゃないか
無下にこんなことでキキキキスなんてしちゃうのは
やっぱり武士道的にとゆーか紳士としてどーかなーなんて」アタフタ


『…か弱い女性扱いは嬉しくもありますが、今は任務中
そーゆーのを捨ててこの制服に身を包んでますんで』


近藤「……聚楽、おまえは強いな」フッ


『(あ…イケメンスマイル)』トュンク


近藤「でもさでもさ、やっぱり お妙さんに申し訳ないとゆーか…
浮気になっちゃうじゃん、コレ…」


『なんねーよ、付き合ってないでしょ オマエら』イラッ


近藤「うわぁぁぁぁぁん!!言わないだげて!!それは言わない約束よ!」


『はぁ…大体 振り向いてくれない相手に…そんな状態で 苦しくないんですか?』


近藤「苦しいに決まってるでしょ!でも…」


近藤「そーゆープレイだと思えば…」ハァハァ


『このヘンタイ』


近藤「さっきから聚楽、辛辣だね いつもと違うくない?なんかあった?」


『…今 この状況がすでになんかあったと言えるでしょう?色んな意味で』


『さて、またここで選択肢がフリダシに戻りますが キスは?するの?しないの?』


近藤「…しないと 出られないもんな…」


『しないと 一生お妙さんに会えませんよ』


近藤「わーん!!そんなの嫌だぁぁぁぁぁ!!」


『一生 お妙さんのメガトンパンチ食らえませんよ?』


近藤「わぁん ヤダヤダ」


『一生 お妙さんに罵られませんよ?』


近藤「わぁん ヤダヤダ」


『一生 ここで私と二人きりで新婚生活しなきゃいけなくなりますよ?』


近藤「わぁん ヤ…………って…何だか結構ハッピーエンドだよね、それ」


『……ほら、ヤダヤダなら とっととしましょ、緊急事態だし、お妙さんには言わないから』ぷいっ


近藤「…ははっ…ありがとな、聚楽」


『?』


近藤「勇気付けてくれて、さ。こんな変な空間に閉じ込められたから 気を使ってくれたんだろ」


『よく…わかってんじゃん、[お妙さんに言わないから]ってのを真に受けてイイ気になってんじゃねーぞ』ジトリ


近藤「ひぃぃぃぃ聚楽!怖いよ!?」


『ウソウソ、ほら なんなら お妙さんだと思って、予行練習だと思って…さぁほら』


近藤「…ホントかよ…」ブルブル


『……はい…』上向ク


近藤「………」


『…』「…」







近藤「や、やっぱダメだ」


『ああん?』


近藤「お妙さんはお妙さん、聚楽は聚楽で 同じ美少女でもジャンルが違うんだよな」


『…美少女とか言われて嬉しいけど…』ポッ


『じゃあ』グイ


近藤「おわっ?」


『私と…キスしなさいよ、近藤勲』
(お妙さんの代わりなんかじゃなく…私と)


近藤「…」ポッ


近藤「あ、あの 俺…不器用だから、そ、その こーゆー仕方ない事態だって解ってるけど
わ、割り切れ無くなる可能性も…あ、あるカモなんだけど…」モジモジ


『…そんなの知らない…』


近藤「…」


『勝手に 追いかけて来れば?』


近藤「え…聚楽…」


『先は…貴方次第だもん…』


近付いてく 距離

恋に堕ちて行く 距離


求める 微熱の予感


近藤「他の、誰でもない おまえと…しちゃうよ?」





眠らない恋の始まり

さぁ キスをしよう


end



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あきゅろす。
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