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キスしないと出られない部屋/沖田(下ネタ有り)
[キスしないと出られない部屋]



沖田「ったく なんだってんだィ」


『変な扉ですね…沖田隊長の剣でもびくともしない』


沖田「天人の悪ふざけか、警察庁の悪戯か?いや、こんな試験は無ぇよな…ともかく」


沖田さんは私に向き直る


「提示された条件をクリアしてみるしか無ぇみたいだな」


『は…い』


不適に 嗤った瞳 思わずカオが火照る

本当に…この人、顔だけは美形で 困る

当人も解っていて こっちを翻弄させに来るから始末に終えない


沖田「ほら、顔 上げなせぇ」顎クイ


『へ…わっ えっ…』


瞬きもせずに 近付いてくる沖田隊長の顔、鼻、唇、息


思わず、息を殺して…だけど目は閉じられない


ペロ


『ひゃあぁぁぁ?!』


沖田「おっとクチが滑った」


キス、ではなく 彼の舌が捉えたのは 私の首筋だった


『なっ なっ このっ…ヘンタイ…』


沖田「色気の無ぇ声だな もうちょっと何とかならねーのかィ」


『この…エロガキ…』


腹が立つ


『もうイイ、私がします!』グイ


沖田「ッッ!」


ありったけの力を込めて押さえ付け、仕返しの積りで彼の顎に舌を這わせる


沖田「…う…」


そして降りてゆく舌は耳たぶにたどり着いた


沖田「ん…」


『って、なんで抵抗しないんです?』


沖田「…おまえがクチを滑らせて…扉が開いちまわねぇかなーなんて思って」


『はぁ?!』


沖田「おまえこそ キスするんじゃねぇのかよ」


こ、こ、このエロガキ!!
もう…誰がキスなんてしてやるかぁぁぁぁぁ


『私の尊いキスは安売りしません』


沖田「あっそ」ぐい


『やっ…アっ』


掴み掛かってきたと思いきや、彼は私の耳にかじりつく

しかし舌で舐め回すが一向にキスの気配がしない


隊長服のスカーフを乱され、露になった鎖骨にも魔手が伸びて


『くっ…あ……』


声が勝手に漏れる


『こ、この』ばっ


私も同じように応戦してやる

舌を這わせ、噛みついて、引っ掻いて

吐息を掛けて



沖田「ッッ…ン…」


どうして、こんな事をしているのだろう

どうして 彼はキスをして 部屋を脱出しない
どうして この愛撫を甘んじて受け入れてる
どうして そんなに呼吸を乱すの?

つーかあんたドSじゃなかったっけ??


『どうして…こんな…』


沖田「…あン?」


『沖田隊長、私の事 好きなの?』


沖田「はぁ?頭打ったのか?バカか んな訳ねーだろィ」


『…』

「…」


『ペロッ』


沖田「ン…」


『何で、この茶番を受け入れてるの?』


沖田「ハッ…この野暮天…」


『白状しないと…こっから出られないと思ってよ?』


沖田「望む所でィ」


『あっそ、もー知らないっ』ペロ


『ン…ぅ…』


隊長の隊服をはだけさせ、胸板に辿り着こうとした時


沖田「そこは…辞めときなせェ」


『今さら、何で?』


沖田「…引き返せなくなるぜィ?」


『ホント 今さらじゃない?』


沖田「バキバキに○○すんぞ、聚楽コノヤロー」


『こっちこそぐしょ濡れに○○すぞ、沖田コノヤロー』


「…」

『…』


『スキあり!!』


沖田「ッッ」


彼の唇目掛けて やっと長いキスの前置きが終わった


唇は重なって 扉も開いたのだ


沖田「ちっ…」


『何で不機嫌なの?ホントなんなの』


沖田「外に出ちまったら 二人きりじゃなくなるだろィ」


『…!?』


頭の後ろで手を組み、いつもみたいにスタスタつれなく歩き始める


あ、貴方のあのカオは
二人きりだから見せてくれたのかな

ホントに意固地で天の邪鬼
そんな態度じゃ わかんないよ


ねぇ、やっぱり…私、自意識過剰じゃなかったんだよね??


それにしても


なんという不意討ち…

もうもう、もう 顔を上げられなくなっちゃった



end



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あきゅろす。
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