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お題、ナンパ/沖田
男「ねぇねぇ付き合ってよー」

男2「ほらほら」

『離して下さい…!』


沖田「何してンですかィ?」

『お、沖田隊長』

男「なっ 真選組?!」

男2「なんでぇ よりによって真選組の 知り合いかよ…クソ」

沖田「……お兄さん方、このアバズレに用があるんですかィ?」

『アバズ…!?』

男「ああ?」

沖田「こいつぁ見掛けこそ清純派気取ってやがるが 蓋を開けりゃ とんでも無ぇビッチなんで楽しいんじゃねぇかな」

男2「とんでも無ぇ…」ごくり

男「ビッチ…」ごくり

『黙って聞いてりゃ沖田ぁぁぁ!けしかけてんじゃなぁぁぁぁい!エイエーイ!』シュバッ


矢継ぎ早に、その呪文を響かせる。
ドS野郎の満腹感をMAXにしてやろうと 念を放出する…が、スルリとかわされて 男達に作用してしまった


男&男2「ウォエッ」「な、なんだコリャ…げぇェェ」


沖田「おお…相変わらず妙ちきりんな技だなぁ」スタコラ


『待てぇぇぇぇぇい!沖田ぁぁぁぁ!』ダッシュ


━━━

男&男2「何だったんだ…」

━━━


沖田「ぜーはー」

『ぜーはー』

沖田「おまえ…そんだけ特殊能力を撃つ体力もあんのに なんであのチンピラ共に使わなかったんでィ?」

『……非番だし…』


沖田「遊び心だってのかィ?」


『いや、民間人だし…』


沖田「そうやって油断してると後悔するぞ」


沖田隊長は真顔になって 私を見据えた
何も言えなくて 誤魔化す様に 眼鏡屋の看板に目を泳がせた


『…心配してくれて、ありがとうございます』


沖田「別に……心配じゃねぇよ………」


彼はぶっきらぼうに心配してくれていると思った

少なからず怒気を孕んだ 瞳の奥は
無警戒な私をなじっている

結んだ唇は 必要以上の余計な事を言わない為


だから 私も言葉少なに伝えておけば良い


…こっちも妙な恥ずかしさでむずむずするし



沖田「俺は…お前みたいに油断して…おっ死んじまって奴を腐る程見てる…」


相手を見くびって、命を落とした仲間
貴方が切って来た人
両方だろうな


沖田「まぁ お前は…そんな死に方しねぇか」


風に乗ってそのサラりとした髪が流れ


沖田「俺がさせねぇし」


私の頬を そっと 貴方の指が滑った


『…!!?』


沖田「お前が前線に出る前に 俺が特攻するからな」


『わ、私だって沖田隊長を…守るもん!』


沖田「期待してねぇから」



憎まれ口を残して
顔色も変えず 飄々と歩いて行ってしまった


私に無理させないための 優しくないセリフ
私を守るための 優しさ


さっきのチンピラからも 結局助けて貰った


うん…
この胸の高鳴りは…なんだろうね
きっと、バレてないよね
うん きっと…

変な考えで頭がむず痒くなる前に この思考はシャットアウトしてしまおう


end


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