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☆クラシカロイドの小説(短編)2
運命の?/ショパン(ヤンデレ注意)
さっきから…僕の小指と 田歌の小指に、糸が繋がっている…

何コレ?何か…意味あんの?

不思議なことに ゲームしてても、ハッシーにご飯あげてりしても邪魔にはならない

物質をすり抜けるみたい

更によく分からないことに、僕にしか見えていないみたい…

皆にも、 田歌 本人にも…

何だろ…誰かのムジーク?
効果 不明だけど…


効果…小指…糸…
そう言えば、以前 大家さんが見ていたドラマに[赤い糸の伝説]ってのがあったな

運命の男女が結ばれるラブストーリー…人気はそこそこあったらしいから 題名は覚えてる


いや、でも 今僕と 田歌 を繋いでいるこの糸は 白いよね?






赤く…染まるのかな?

いつ?どうやって?
赤くなったら…どうなる?
僕と彼女を、運命の恋人に…してくれるの、かな…?

試す価値は…あるかも知れない…
不思議な小指の糸…

どうやって染める?

赤く…紅く…朱く…


━━━
━━



物理的にはすり抜けてしまう
色水、インクも、塗料も

なら 僕の 血はどうだろう

これは実験

君の為なら ちょっとくらいの貧血、怖くも惜しくない


ショパン「よいしょ」スパ


小指に傷を付けると 結ばれている糸は 少しずつ 血に染まって行った

僕の血を吸うみたいに


『ショパンさん?入りますよ?……って、わあああ!!何してるんですか!?』


ショパン「え? 田歌 ?いつもは…ノックしてくれるのに…」


『何度もしました!!血ぃ出てますよ!?早く止血して!!』


ショパン「ん………大丈夫だよ」


いつもなら 僕は彼女のノックに気付かない時は無いのにな…
変な所、見られちゃった…

バツが悪そうな目を伏せて 僕は 田歌の なすがまま、ティッシュで小指を押さえられる


『あれ…やだ、なんか…止まらない?』


ショパン「…?大丈夫だよ」


彼女が不安そうに慌てる
綺麗な瞳が揺れて、困ってる


嗚呼 可愛い


涙を浮かべてる
心配してくれてるの?
僕の為にそんな顔をして…


『お願い…止まって』ぎゅ


両手で僕の指…とゆうか手を包み込んで 君の胸元に持ってってくれる

そんな表情されると 罪悪感が湧く

嬉しい気持ちの方が強いけど…
とても不謹慎なのは知ってるけど、頬が弛む…


刹那、僕達 二人を繋いだ糸が 色付いた
一瞬 紅に染まり、赤い色の糸を見た…

しかし 直ぐに もう少し薄い色に 落ち着いてしまったみたいだ


この糸が真紅に染まるには 血が必要なのか?
いや…そんなに禍々しいものでは無い

きっと 必要なのは[魂]の共鳴…
この血を以てして分かったよ

僕と 田歌が想い合う事で、きっと 赤い糸は成長していくのだろう


ねぇ、これって正に恋愛育成ゲームじゃない…?

ふふふ
待っててね、 田歌


end


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