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☆クラシカロイドの小説(短編)2
運命の?/モツ
モツ「うーん…何だろ、コレ」


さっきから僕の小指と 田歌の小指に クモの糸みたいにキラキラしてる、もう少し太いくらいの白い糸が繋がっている…

何だろ?
何か…あるの?


遊んでいてもお手伝いをしてても、他のモノを すり抜けるみたいで邪魔にはならない

面白ーい
僕にしか見えていない…
他の人にも、 田歌にも見えていないらしい

誰かのムジークかな?
どんな意味があるのかな…


んー…そう言えば、前 歌苗が見ていたドラマに[赤い糸の伝説]ってのがあったなぁ

運命の男女が結ばれるラブストーリーだった

でもなー、僕と 田歌を繋いでいるこの糸は 白い…よね






赤く…染めちゃえば良いんじゃない?

田歌と 運命の恋人同士になりたければ!?

うーん……とー…

赤く染める、赤く染める…
どうやって染める?
他のモノはすり抜けちゃうから、絵の具もマジックも口紅もダメだよね?

うーん…


━━━
━━



モツ「ねぇねぇ! 田歌 」


『モツさん?どうしました?』


モツ「………マイネ!ムジーク!!」


『へ?な、何何何?』


「楽しいだけじゃない…ウキウキドキドキのフィガロの結婚だよ♪」


僕の曲に合わせて音符が舞う

彼女の想い人を、ほんの少しでいい…面影で良いから見てみたい…そんな気持ちも実はあって

このムジークは…少しだけ、見せてくれるでしょ

ズルいのは分かってるから
でも
もっと…ちょっと…勇気を頂戴♪


『あ、あわわ…』


その時 彼女の求める シルエットがお姫様抱っこで迎えたんだ

既に頬が赤く染まって、可愛らしい狼狽えた顔の瞳に写るのは 赤い衣装の…


イタズラと 告白が成功したかのような、ハッピーに包まれた僕は もう止まらない


ふと目をやると、僕達二人を繋いだ糸は 色付いていた
それはそれは 可愛いピンク色…


この糸、もっともっとキレイな色に染め上げるのには もうちょっとかな?
ねぇ 田歌…

ムジークの僕もいいけど、今度はこの僕と踊ろうよ!!


end


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あきゅろす。
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