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烈々布店長の過去拍手置場
隙有り/近藤
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『まぁた…お妙さんの所行ってたんですかぁ?』


近藤「う…怖い顔 止めてよぉ、折角の美人が台無しだぞぉ?」


どうせ お妙さんに勝てない程度の美貌なら、貴方の言う 私の[美人]は、既に[台無し]なのだろう

この鈍感男に そんな事言っても 通じるハズもないだろうし


『重要書類 放り出して……副長、カンカンでしたよ?』


近藤「ひぇ…トシにバレてるのぉ…??」


『今日は局長にお仕置きして良いって、ゴーサインを貰いましたよ…近藤さぁん?』


近藤「きゃー!!ダメ!怖い!待って 待って 落ち着こう!」


『じゃあ ちょっと教えてくれるかなぁ?近藤さぁん…』


近藤「な、なぁに?」ぶるぶる


『重要書類って知ってたよねぇ?この案件。どして放っぽり出したの!?』ピシーッッ


近藤「きゃー!!?それ、ムチ!?ムチでしょ!!イケナイお店のイケナイ女王様みたい!」


『そんな凶器、局長に向ける訳ないじゃないですか。隊服のベルトですよぉ』シュッシュッ


近藤「隊服の…ベルトって…そんな凶悪な雰囲気を醸し出してたっけ??」


『良いから、質問に答えて下さい』


近藤「は、はひ」


『3日以上前からこの紙切れの重要性を聞いてましたよねぇ?』ピシッピシッ


近藤「は、はひ」ぶるぶる


『じゃあ何で放っといたぁ!!』ピシャッ


近藤「びえぇぇ!!痛ぁぁぁぁ!!」


『答えて』


近藤「おっおっおたおたお妙さんに…どうしても会いたくて…」


『昨日も一昨日もその前も、昼夜問わず会いに行ってますよね?』


近藤「あ、会いたくなるのが人情ってゆーか恋ってゆーか」


『あ?』ピシーッ


近藤「ぎゃあぁぁぁん!!痛ぉあっ」


[会いたくなる]とか[恋]だとか、面と向かって貴方の口からそんなワード、そもそも聞きたくない

…私 全部解ってるよ、だけど…
聞きたくない…


でも、こうやって責め続けても貴方は叫び続けるんだろうな

私への弁明、副長への言い訳、お妙さんへの想い
の、為に

なら 叫び続けられないようにしてあげる…


『近藤さん…何もお妙さんに会いに行くのが悪いなんて言ってる訳じゃないの』


私も身を屈めて 正座してる近藤さんの膝に手を置く


近藤「は、はひ」ぷるぷる


貴方に触れていられるこの瞬間、目一杯の愛しさを込めて その膝を撫でる

怖がっている貴方は震えたままで そんなの気付かない。
だけど、そのままで良い


『お仕事、ちょっと目を通したり 半日デスクワークしてくれたら 誰も目くじら 立てないよ?』


近藤さんの耳元、少しだけ低めの声で 穏やかそうに囁く


近藤「!」


流石にこれには 彼も驚いたみたいで 耳が赤くなっていった


近藤「あ…怒らない…ってこと?」


『………勿論。私も目くじら立てません』


何かを誤魔化すように 言葉を繋ぐ彼は女性との至近距離に弱い


『けど』


と 語気を荒げ、彼の首にベルトを巻き付け 睨みつける


『やることやらないで 遊び呆けてるから 私がお仕置きしなきゃいけなくなるンですよ』


近藤「ひっ ひえぇ…ごめんなさいぃぃ」


『ホントに…副長が何度シメても治らないんだから……副長も甘いんでしょうかねぇ』


彼の首、巻き付けたベルトはそのままに 変わらず正座の近藤さんの膝に M字開脚で腰を下ろす


近藤「っっっ…あの…ち、ち、近いんですけどォ…」


『近付かないとできないお仕置きなの』


近藤「ええぇ?何…それ」


『ホラ』


近藤「!!」


首にベルトを掛けたまま、隊服の上から彼の胸元を擽る


近藤「ぁ……ちょ、ちょっと あ、あの…」


『何か問題でも?』


近藤「はっ…ぁ…問題…ありありだよ…」


近藤「ムラムラします!!」


『えー?何言ってるのー?近藤さん、お妙さんが大好きなんでしょー?なら、私がちょっとヘンな事したくらいでムラムラなんてしちゃイケナイでしょー』


近藤「ええええ…」


『お妙さんへのピュアな恋で、彼女を想ってるんでしょ?余程の思いのはずよね?それが 私ごときで揺るがされるなんて…
その程度のものだったの?』


近藤「そ、そーゆー訳じゃ…」


『じゃあ、こんなお仕置きくらい 大丈夫だよね♪』ニコッ


近藤「ええええ…いやいやいや」


『それっ』


近藤「んあぁ………あぁん…ちょ、ダメ…」


『安心しなさい、ちゃんと耐えられたら 今回の事は[ちゃんと反省してる]って 副長にも言っておきますから』


近藤「ん…ぅ……で、でも…」


『副長に[近藤さんは反省してない]って言ったら ガードが固くなっちゃいますよ?』


近藤「う……くぅ…で、でもォ…」


『じゃ、ベルトで100叩きするのと ちょっと敏感な部分をこちょこちょするの、どっちがマシですか?』


近藤「ええええ」


困ってる困ってる

この質問で後者を選べば、まだ貴方の心に隙はあるよね?


近藤「ベルト…は、痛い…からなぁ…」


頬 赤くして 言い訳がましく、私の目をチラチラ見てる


そう…堕ちて来て
堕ちて来て


『ほら こちょこちょ』


近藤「ぅ…ダメ…だって……でもベルトはなぁ…」


吐息混じり
弾ませた胸 隠さないで 堕ちて来て


近藤「くぅ………」


お妙さんへの操なんて忘れて


近藤「こ こ、こちょこちょのほうが…マシ、です…」


『…』


近藤「ど、どうしたの? 」


『………スキ』


近藤「え?何か言った?」


『[スキ 有り]って 言ったんですよ』


嗚呼

ニヤけちゃう


さっきのままの女王様じゃいられなくなっちゃう


覚悟してね、近藤さん


end

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