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銀魂(銀時)/ほのぼの、微卑猥/店長
[0時の滑り台]

リク要素
・0時
・公園の遊具内で脇舐めプレイ


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午前0時、人気の無い公園にやって来たのは つい先程居酒屋で顔を合わせ 意気投合した坂田銀時と 茱萸木である


普段は別段仲が良いという訳でもないが、仕事の鬱憤を酒の席でぶつけ合い 解り合えた気分になり 肩を組み、ここまで歩いて来たのだ


『フヒヒ、お酒最高ー おっ!滑り台発見ですよ 社長!』


銀時「おうともー!あれは良い滑り台じゃねぇか!とりあえず先に俺が滑るわ!」


『ああっズルい!』


もはや謎のテンションで深夜に良い大人の男女が滑り台を順番に滑降している 異様な光景
他には人の姿が無いことがもっけの幸いだ


滑り台の階段を急ぎ足で登り、トンネルをくぐって そう高くもない滑り台を滑る

だが何度も滑っていると ふと我に返り、少々アホらしくなってくる


先に醒めたのは銀時だった
滑り台の上で 空を見上げていたのだ
当然 追い付いた 茱萸木がぶつかる


『わぷッ!銀さん、滑ンないの?』


銀時「ったく、ムードが無ぇなあ、折角 男と女で酌み交わした帰り道、何が悲しゅうて深夜の公園で滑り台滑ってンの?俺らは!」


『いいじゃん。青春ぽくない?大学生のノリだって』


銀時「ハタチ過ぎた女のセリフじゃねぇなァ、もっと艶やかな夜のお誘いは無いの?」


『んー…艶やかなのがいいの?』


銀時「…はっ 冗談だよ、 茱萸木ちゃんにはそーゆーの期待してませんよーって… 」


『んちゅー!』


銀時「…!」


茱萸木が その唇を押し当てたのは 目測を誤ったのか 銀時の顎だった


もう少しズレていたら、もしかして…
口付け… それって茱萸木のOKサイン?もしかして 茱萸木って俺の事…?


そんな妄想が過る瞬間、銀時の身体が 強い力で引っ張られて、滑り台の横のトンネルの中に引き摺り込まれる
この遊具の中に大人二人は狭い
息苦しさすら感じる


銀時「何すんだテメー!痛てぇだろーが…」


『ここ、狭いから密着できるねぇ』


銀時「…!…ふざけてないで…」


『えへへへへふざけてないよー』


銀時「は?何この馬鹿力?銀さんの手 折れちゃう折れちゃう!なんなの?おまえ お妙と同類なの!?それともどっかの戦闘民族とか?」


『えー 普通だよー』


銀時「普通じゃねぇヤツはみんなそう言うんだよ!離せって…」


銀時の両腕を真上に片手で押さえつけ、この狭い遊具の中に閉じ込め、身体の自由を奪うと

彼の着流しの袖をぺろりと捲る


雄々しい脇毛など生えていないように見えたが、彼の地毛 同様 陰毛も銀髪であるために目立たなかったのだと 茱萸木は知る


『へぇ、一応脇毛、生えてるんだ』


銀時「は…何処見てンの!?や、辞めてくんない?」


『えへへー辞めてくんないよー…やっぱりジャージなんだ、汗の匂い…』


銀時「きゃあああ嗅がないでぇぇぇぇ!!変態かコノヤロー、辞め…」


銀時が言い終わる間もなく その脇に 茱萸木は舌を這わせた

ペロペロ、何度も舐める


銀時「ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!くすぐったぁぁぁぁ!何すんのおまえ!!マジで変態じゃねぇか!?」


『うるさいー』ぐいっ


銀時「んぶぉ!!?」


脇をペロペロと舐めた後に まさかの口付けをされる

これに驚愕した銀時が白目を向く


銀時「うえぇぇぇぇ汗臭せぇぇぇ!なんか酸っぱいような、酒臭いような、 茱萸木の唾液も混ざっておかしな事になってうえぇぇぇぇ!…ぬぁ!!」


銀時の唇から離れた 茱萸木の口は 再び銀時の脇を舐める
そして次に また口付ける

この行為の繰り返しである


銀時「な、なんなんだよ!こんな変態プレイ付き合ってらんねぇぞコラ!放しやがれ!…むぐぅ!」


しかし 幾度も同じようにされていたら 心なしか 興奮を覚えて来たようなのだ

自分の身体ながら信じられない、と言った様子で目を見開く

これも日頃の欲求不満と女日照りがさせるのか…
僅かに膨らんできた己の分身を罵倒しながら もう何度目かの 口付けに身を捩った


銀時「こんの…フザケんなって」ぐぐぐ


押さえつけられている彼の手が、トンネルの屋根に届いた


銀時「言ってんだろぉがぁぁぁぁぁ!!」


トンネルを掴み、取っ掛かりにして、自らと 茱萸木を引き上げる


銀時「ぬおぉぉぉぉぉ」


二人分の体重を支え、遊具のトンネルから脱出が成功する
が、勢い余って すぐ隣の滑り台から転がり落ちてしまう


がらがらどっしゃん☆ミ


銀時「痛てて…この馬鹿アマ」


『ぬふふ…むにゃ』


銀時「こンの…!寝てンじゃねぇぇぇぇ!ラブホ行くぞラブホ!この微妙にいきり立ったマイルドな銀さんを鎮めて貰…」


警察「…こんな時間に何やってんの?」


銀時「ひぃっ!!俺は別に怪しいモンじゃ…」


警察「…そっちの女の子は…連れ合い?」


銀時「え、ええそうです だから決して怪しくは…」


警察「ちょっとお姉さん?大丈夫?あんた、この男とは親しいのかい?」


『んー…男?んー…脇、ペロペロ…ましたぁ…』


銀時「お、オイこら 妙なワンシーンだけ強調してんじゃねーぞ、それじゃまるで俺が…」


警察「ちょっと来て貰っていいかな?銀髪君」


銀時「ぎぃやー!!俺は怪しくねぇぇぇぇ!!オイ 茱萸木!!弁明しろー!オイィィィィ 」ズルズル


『んー…』


警官にお約束通りに引っ張られていく銀時を見送る 茱萸木はまだ夢うつつ


一人になって 数分経った後、何となく己を取り戻す

『は…帰り道だった…!』


まだまだ呆けている彼女はふらりと立ち上がり次々と通りすぎていくテールライトを横目で追う


『……む、タクシー発見…ヘイタクシー!!あ、どーも…んと、歌舞伎町のね、ん、そこにお願いします…ついたらおこしてzzz』


茱萸木が銀時のことを思い出すのは家で散々寝散らした後の事だったという


end



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