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クラシカ(モツ)/バレンタイン、ほのぼの/店長
リク要素
・午後17時
・電車通り

[夕刻からのバレンタイン]


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今日のおつかい当番は私

少し多目にお買い物をしなければならないので 荷物持ちになってくれる男性を募集した所、モツさんしか捕まらなかった

正直 この人と買い物に出ると疲れる事が多いので気が重かった

案の定、買い物に倍の時間が掛かり、時刻は夕方5時
電車通りを歩いていた


モツ「ねぇねぇ 茱萸木 」


『何です』


モツ「さっき こーんなおっきいウンコの…」


『黙って!早く帰りますよ』


モツ「もー、最後まで聞いてよー。でね、おっきいウンコの形したチョコレート 売ってたんだよぉ!!凄いよね!」


『へ、へぇ モツさん、本当にウンコに対してアンテナ高いですよね』(ドン引き)


モツ「えへへへ そうかなー、テレるなぁ」


『褒めてないですよ』


モツ「今日はチョコレート売り場がいつもより多いみたいだね?なんかあるの?」


『あー、バレンタインですからね』


モツ「バレンタイン?誰?」


『人名ではなくて、イベントの名前です。女の人が男の人にチョコを贈る日なんです』


モツ「えー何それ 面白い! 茱萸木 僕にチョコくれないの?」


『……女の人が、好きな男の人に、チョコをあげる日です』


モツ「うん?だから 茱萸木は 僕にチョコくれないの?」


『ちぃぃぃ 強調しても このお気楽ポジティブおめでたいピンク頭は…』


モツ「えへへへ そうかなー テレるなぁー」


『褒めてないですよ』


モツ「 茱萸木 僕のこと 嫌い?」


すいっと 私の顔を覗き込むアクアマリンの瞳にたじろいでしまう


『き、嫌いな 訳じゃないけど…』


モツ「じゃ、好き?だよね?チョコ頂戴♪」


『き、嫌いじゃなかったら 好き…ですか?短絡的ですね…』


モツ「ん?好きか嫌い、そんな風に単純じゃダメなの?」


『………ッ…』


たまに、この人は 私の心の内側を引っ掻くように 突っ掛かってくる


『…じゃ…モツさんは 私の事 好きですか?』


モツ「……ソレ、ズルくない?質問したのは僕が先なのに。僕の気持ちを確認してから、僕の質問に答えるのォ?」


『し、質問には答えたし…嫌いじゃないですよ』


モツ「 茱萸木はさっき、[嫌いじゃないけど]って言ったよ。[けど]って、何?
[けど]の続きが知りたい」


ほら 今日は何だか いつもより執拗に
いつもより ニヤりと笑って


『嫌いじゃない…けど………』


モツ「けど?」


『……………あー、もう!チョコ あげれば良いんでしょ!!で、でも家に帰ったらだからね!!あと、あげるけど!好きって訳でもないからね!!』


モツ「 茱萸木 頬っぺた赤いよ?」


『夕日のせいです』


モツ「僕のチョコ、用意しておいてくれたのに?」


『私の半分は優しさで出来てるんです』


モツ「もう半分は僕への愛で出来てるんだよね?ねー?」


『………で、モツさんは?私の事…』


モツ「え?好きだよ、大好きー!!当たり前じゃーん」


そう言って飛び付いてくる


ああ もう
ズルいのは どっち?
コレ 絶対 私の気持ちに気付いているでしょ…



end



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