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☆クラシカ口イドの小説(長編)
珈琲
ベト「おい、歌う小娘 旨いコーヒーを飲みたくはないか?」


『コーヒー…良いですねぇ』


ベト「よし、俺が淹れてやるから 豆を買ってくるぞ。さぁ行こう」スタスタ


『は!?今、買ってくるんですか?ちょ、ちょっと待って…』


リスト「あーあ、捕まっちゃったわね」


ショパン「御愁傷様…」


『ええええ何ですか、これ?』


リスト「前に子猫ちゃんに怒られて、コーヒー豆を もう買って貰えなくなっちゃったから あーやって誰かをターゲットにしてコーヒー買いに連れてくのよ…
大丈夫?私が着いて行く?」


『だ、大丈夫です…多分。私もコーヒー好きですし…』


ベト「遅いぞ、歌う小娘!遅れを取るな!」


『はーい、ただいま!』パタパタ


リスト「本当に大丈夫かしら」


━━━
━━



『ベトさん、コーヒーはお詳しいんですか?』


ベト「いや…詳しい訳では無いが…旨いコーヒーを飲む事が好きだ」


『そっか、私もです………って、ここ、いつものスーパーですか?』


ベト「そうだ」


『どうせなら、種類が沢山あるお店に行きませんか?』


ベト「種類…(豆に種類が)あるのか?」


『はい、商店街の専門店なら もう少し…(良いお店が)あるかと』


━━━
━━



リスト「そ、それで 忍路ちゃんに連れられて 専門店で買って来たの…」


歌苗「うわぁ…初めて見る種類…お高いヤツだぁ…」


『そこまで高い豆は買わなかったんですが、ベトさんがわざわざ私に[旨いコーヒーを飲みたくないか?]って、言ってくれたんですから 数種類だけ買ってみたんです♪一般的なキリマンジャロ、モカ、ハワイコナにしてみて…』ペラペラ


ショパン「蘊蓄すごい…」


『ね♪ベトさん♪』


ベト「あ、ああ…」


リスト「(うわ、絶対によく分かってないわ、ベトのヤツ)」以心伝心


歌苗「(……妙な拘りだけを、ガチな 忍路さんに語ったわね )」以心伝心


ショパン「(みんな面倒臭い…)」以心伝心


『私、サイフォンで淹れるのも好きなんですけど、中々器具の管理も大変なので、ペーパードリップで良いかなって思ったんですが 、皆さん拘りはありますか?』


リスト「飲めたら何でもいいわ」


ショパン「僕も」


歌苗「インスタントが一番」


『そ、それはいけません!たまには美味しくコーヒーを飲まないと、人生 損しますよ!』


━ピンポーン━


歌苗「あ、誰か来たのかな(ラッキー、離脱離脱)」


歌苗「はーい、どちらさま…」


バッハ「私はネルドリップで淹れている!!」バーン


歌苗「ぬぁぁぁ!?バッハさ…ん?」


ショパン「!?」


リスト「何で!?」


ベト「お前がここに!?」


『ネルドリップ!?』


バッハ「済まない…興味深い話声が聞こえて…」


『良いではないですか、コーヒーは 神の愛に溢れし飲み物です。コーヒー好きなら皆 兄弟ですよ…』


バッハ「 忍路… 」


ショパン「リっちゃんみたいな事言ってる…」


リスト「そこに…愛があるのなら…アリだと思う!」


ベト「」


『バッハさんのコーヒー論とは、ズバリ?』


バッハ「そうだな、私は…」


━アーデモナイコーデモナイ━


リスト「あら、長くなりそう…」


歌苗「わ、私、洗濯物取り込まないと!」スタコラ


ショパン「僕もトイレ」スタコラ



━━━
━━



『と、言うわけで こだわりのコーヒーを淹れてみました!』


バッハ「試飲してみて欲しい」


ベト「誰が何と言おうと 至高のコーヒーは俺が淹れたものだ!」


リスト「結局 また呼び出されるのね…」


シュー「何が始まるんですか?てゆーか何故バッハが…」


歌苗「私は 美味しいコーヒーが飲めるなら…」


奏助「あれ チョピンさんは?」


リスト「部屋に帰っちゃったわ」


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あきゅろす。
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