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☆クラシカ口イドの小説(長編)
眼鏡と妹キャラ2
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『ベトさん』


ベト「歌う小娘か 何だ」


『洗濯物 取り込むの、手伝いますよ。今日の量 多いですね』


ベト「そうか ではそちら側を頼む」


『はい』


ベト「(何だか…昼間と……雰囲気が違うな…)」


『〜♪』


ベト「(……俺の曲…)」


『はい、これ シーツです』


ベト「あ、ああ………髪が濡れているようだが…」


『汗、かいちゃったんからシャワー浴びたんです』


ベト「風邪を…引くなよ」


『ありがとうございます…暑いくらいなんで 大丈夫』


ベト「(シャンプー…か?洗い髪の匂い…)」


『ベトさんも…お風呂入らないの?』


ベト「…俺は…いい」


『えー』クンクン


ベト「ば、ばか!匂いを嗅ぐな!」カァァァ


『ベトさん…オトコの人…って感じの匂いなんですネ』


ベト「あ、当たり前だろ!男なのだから…」あたふた


『私はその匂いキライじゃないけど、オトコの人らし過ぎて 歌苗さんがびっくりしちゃう…よ?』


ベト「(う、上目遣い…)こ、小娘は関係無いだろう」


『ん…それそれ!そろそろ 私のコト [歌う小娘]じゃなくて、名前で呼んで下さいネ…ルードウィヒさん?』


ベト「…(名前……)考えておこう……」ドキ…


『ん、じゃ 私はコレで』


ベト「…………な、何だったんだ……雰囲気も少し妙だった…」ドキドキ


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リスト「ベトはね…案外香りに敏感なんじゃないかしら…お風呂 キライなクセにね。
だから、日頃の恨みも込めて ちょっと辱しめてアゲなさい。
子猫ちゃんを引き合いに出してみたり、小娘呼ばわりするなって怒ってみたら?フフフ」


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モツ「やっふぉー♪」


『あ モツさん、またローラーシューズでそんなコトしてると 歌苗さんに怒られちゃいますよ?』


モツ「えへへへ、楽しいんだもん♪忍路 髪、濡れてるね?」


『シャワー浴びたんです…って、モツさん 袖、汚れちゃってますよ?』


モツ「ん?本当だー また歌苗に怒られちゃうね」


『…私、洗濯物 洗わなきゃいけないから、コッソリ洗っておいてあげましょうか?』


モツ「わーい いいの?」ぬぎっ


『あ、ヤダ こんな所で脱いじゃダメですよう』


モツ「いいじゃん、歌苗 居ないよ」


『んーん、モツさん 風邪引いちゃう…』フワッ


モツ「あ…これ、 忍路の… わざわざ脱いでまで 僕に掛けてくれなくても…」


『わざわざ脱がないと、暖かくないでしょ…?』


モツ「…それもそっか…ありがとー」


『着替えたら、ちゃんと 返して下さいよ?』


モツ「うん…… 忍路の匂いがする 」クンクン


『えっち』


モツ「…えっち、かな?」


『私のカラダに纏ってたんだから…私のカラダの匂いがするでしょ…ダメですよ?』


モツ「えへへへ でも 嗅いじゃう」クンクン


『いーよーだ、そんなコトしてたら、モツさんの匂いがついちゃうんだから。そんでもって、返して貰ったときの モツさんの匂い、私も嗅いじゃうから』


モツ「…んー…何かえっちかも…」


『でしょ?……ちゃんと 返してネ?モツさん』


モツ「分かったよ━♪」


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リスト「モツも……ベトと似たような攻め方で良いわ、でも もう少し露骨な方が良いかもね
アイツ マザコンだし、お姉さんっぽくね」

「……問題はシューねぇ…」




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部屋
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シュー「お願いって何ですか?」


『ちょっと 筋違いしてしまって…申し訳無いんですが、マッサージして貰えませんか?』


シュー「それはお辛いでしょう!首ですか?肩ですか?」


『…首と 背中なんです…』


シュー「では背中を向けてベッドに横になって下さい」


『はい』


シュー「では失礼します」スッ


『ん…』


彼は躊躇無く 寝そべった私の首を揉み解しにかかる
グローブを外して、上着を脱いで…
腰を曲げて力を込めて肩も背中も強い力で、しかし優しく加圧してくれる

全く意識されていないのが悲しいが 彼の指圧は素直に心地好い



シュー「痛いですか?」


『大 丈夫 です、キモチ、良い…』


シュー「続けますね」グッ


『ふ…っ…んっ』


シュー「珍しいですね、普段身体をよく動かす忍路殿が 筋を違えてしまうなんて」


『た、たまに有るん です…あ…ン』


嘘だけど…


『シューさ ん、その体勢 じゃ 辛いで、しょ?もっと ベッドとか…私に 乗っかって 良い ですよ』


シュー「いや、しかし…」


『乗っかっ、て?』


シュー「そ、それでは…」


やった!ベッドにも気分的にもノッて来た


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リスト「シューは天然クソマジメ系鈍感野郎だから、意識させるまでが大変よぉ?
マッサージさせたらベッドにちゃんと誘導出来るかしら」


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大丈夫!リストさん!私出来たよ!あとは教えて貰った通りに…


『ん…ン、……あ…』


シュー「やっぱり 力、強過ぎますか?」


『大丈、夫 もっと 強く…シて…』


振り向き様に 潤んだ目線で私も故意にベッドを揺らす


『ん、んぅ…』


シュー「(先程から ちょっとベッドが軋むなぁ…大丈夫かな)」


てゆーか 本当は特に 筋違いとかしてないので 既に揉み返しみたいで痛くなってきた…


『シュー、さぁん ソコ…もぅイイから 背骨、お願い します ッッ』


シュー「わ、分かりました」ぐいっ


『ひ…ンっっ あ、気持ち…良…』


うん、コレならマッサージぽくて気持ち良い


シュー「(それにしても細いな… 忍路 殿の腰 これ以上体重を掛けたら 折れてしまいそうだ…)」


『シューさん、体重掛けて 良いんで すよ? 私のお尻に乗っかってくれたら 苦しく ないし』


シュー「そうですか?…では…」ぺたん


『ん、ん…』


んー、気持ち良い…シューさんの体重も そーゆープレス機みたいでイイかも
マッサージぽい…


『んー…気持ちい…』


シュー「そうですか、それは何よりですー」もみもみ


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彼目線
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『』


シュー「…」


シュー「 忍路殿…? 」


『』スヤァ


シュー「え…もしかして、寝て…?」


『』スヤァ


シュー「……お疲れだったのでしょう…無理もない、いつも大家殿のサポートをなさっていらっしゃいますものね」


私は彼女の肩に布団を掛けて その寝顔をまじまじと見てしまう



「(今日の 忍路殿 何か少し 大人びているような…洗い髪のせいか?着ている物もちょっとシンプルで…)」


「柔らかい匂いがする…」


「(あ… 忍路殿の 部屋だったな………女性らしいが、シンプルな家具で…あまり趣味の物も置いてはいないような…香りだけが 主張している様だ)」


眠りについた彼女の頭を撫でて、「おやすみなさい」そう呟くと 私の名前を呼ばれる


『シューしゃん…むにゃ』


無邪気な寝顔に微笑みが漏れてしまうが
彼女の頭に置いた手を掴まれた


シュー「!」


『シュー…さ…』


そろそろと 口元に 私の手を持って行き ゆっくりと その艶やかな唇でキスをする…様に見える


『グローブ、無い方が……すき…』


シュー「…!?」


それを最後に 本当に深い眠りについたみたいだが
彼女の声が耳にずっと残ってしまって 暫く 寝顔に見入ってしまっていた


シュー「……………」


不覚にも胸に突き上げるような感覚が押し寄せて 可愛いらしいと思ってしまった

それは、妹や姉や家族には抱かない 情熱のような


彼女の部屋を出た私は 何度か 彼女の 面持ちや声や香りを反芻して 度々 笑みを溢すのだった


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『うっ…うえぇん…』


リスト「そ、そう…それで寝ちゃったの…」


『私、やっぱり根っから子供っぽいんでしょうか…』


リスト「だ、大丈夫よ、それにシューは天然クソマジメ鈍感野郎だって言ったじゃない。難しいのよ、アイツに女性らしさのアピール自体」


『ま、負けません…子供扱いさせないし!』ゴゴゴゴゴ


リスト「(ただ……アピールが成功したらしたで、面白い…じゃなかった、厄介なコトになりそうだけど…)」


end

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