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☆クラシカ口イドの小説(長編)
親睦の唇2(逆ハ,シュー落)
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クラクラの場合
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バダ「いいよ、はい」チュッ

『わっ…あ、ありがとう…』


バダちゃんは快諾で最速で申し分無かった
私が男だったら、一番時間が掛かりそうではあるけど…


チャイコ「…なんでオラまでやってやんなきゃいけねぇんだべか、おめぇ 女だしよォ」

『そ、そこをなんとか、チャイコ様』

チャイコ「おめぇ、まさか女が好きなんじゃねぇべなァ?」

『全くそんなことないよ』

チャイコ「ん?おめ、クラシカロイド全員つったなァ?まさかバッハ様にも…!?」

『えっ、い、いやまぁ お願いしたけど…』

チャイコ「なんだとぉぉぉぉぉ!?」

『キャッ』

チャイコ「どこだ?このクチか!?まさかこのクチにブッチュとさせちまったんじゃねぇだろォなぁァァァ!?」

今にも頭突きとかしてきそうな勢いで、私に飛び付いて来た!恐い!ちょ、これは本当の事言ったら…殺ラレル…


『ちちち違うよ!バッハさんがそんな事するわけないでしょ!サクッと、スパッと、手、手の甲…』

チャイコ「貸せオラァァァァ!!」

『痛たたっ』

バダ「チャイコちゃん、乱暴はダメだよ!」

チャイコ「乱暴に見えるか…これがオラの協力だぁぁ!」


ベロリ


『ひぃやぁあぁぁァァァ!?』


あろう事か、チャイコちゃんは 私がキスを受けたと言った手の甲を 走って来た犬の如く、べろんべろんに舐め続けた

『きぃィィィやぁぁぁぁ!?』


その次は、手の甲にキスの嵐をくれたのだった
アイドルにあるまじき形相
本当の事 言ってたら…私は寒くなる背筋を奮い立たせ、引き釣れた頬でお礼を言った


チャイコ「冷静になって考えりゃ、そうだべな 紳士的なあのお方がおめぇ相手にンな事しちまう訳が無ぇべ!」

バダ「お疲れ、 忍路 早く手ぇ洗ったほうが良いよ」

『う、うん…そうね……お騒がせしました…』フラフラ


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ワーグナーの場合
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ワーグナー「はぁ?なんで僕がアンタに…」

『お願いします!』

ワーグナー「アンタのムジークセッションの力がどうなろーが知った事では無いんですが」

『…分かってます…だけど、私はまだやらなきゃいけない事があります…この力を開花させたいのです…』

ワーグナー「と、とにかく 僕はやらな…」

『分かりました…』

ワーグナー(………やけにあっさり…)

『と、見せかけて!とぅ!』

ワーグナー「!!」


ワーグナーさんに逃げる隙を与えず その腕を掴み、とりあえず手を目掛けてキスをする


ちゅ


『やったぁぁぁ!』

本人の性格上かなり難関だと思われていたミッションなので 嬉しかった


『いぇー』

ワーグナー「…そんなに、嬉しいんですか?」

『そりゃそうでしょう、なんてったって…んぇ!?』


彼は私に捕まれた腕を 引っ張り返して、体勢を崩した私の頬にキスをしたかったのだろう

しかし身長差が有りすぎたせいか、
目標を誤り 首筋に その唇は吸い付いた


『ゃ…ん…!』

ワーグナー「あ……」

『あ、あの…』

ワーグナー「ち、ちが、そーゆーつもりじゃ…」

『は、はい…』


どうしよ、顔…多分凄く真っ赤だよね…ヘンな声出ちゃったし…す、数式を思い出せッ株価の値動きを思い出せッ…

あれ、でもワーグナーさんも顔、ちょっと赤…?


ワーグナー「…ふ、ふん、その様子から察するに 僕のファンにでもなりましたか?ようやく貴女も僕の音楽の素晴らしさが分かったのですね」


『へ?』


ワーグナー「そのキキキキスは、心を入れ換えたご褒美です!精々これからも精進なさって下さい!」


斜め45度の斜に構えて いつものこの彼らしい小憎たらしい顔に戻った
しかし 顔色だけが、耳まで赤かったので、いつもこの人に困らされていた腹いせがてら、からかってやろうと思った


『……ワーグナーさんのファンとして精進すれば…もっと、ご褒美くれるんですか?』

ワーグナー「ッッ…!?」

よし!狼狽えてる狼狽えてる
この顔が見たかった〜♪ざまぁ………


ワーグナー「ええ、あげますよ…呉々も…」


背が低いくせに、私の顎をその細い指先で持ち上げ ゆっくりと言葉を続けた

ワーグナー「恋、しちゃわないで下さいね…」

『…ッッ!』


う…美形年下男子が頬を染めて 上目遣いでこんな事言ってくるなんて…反則だよ…
不本意ながら胸が…


そんな私の様子に満足したのか、彼は余裕を取り戻したように去って行った


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ドボちゃんの場合
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『お願いします!』

ドボちゃん「プギー」

『ふふっ、くすぐったい…』

ドボちゃん「プーギー」

『うん、ありがとうね』


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シューの場合
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『と、言うわけで…、シューさんはよく歌苗さんのお手伝いをしているでしょう?なかなか捕まらなくて…?…シューさん?』


あれ、何だか 険しいカオに…


シュー「皆と、キスを」


ガシッ と音がしそうな勢いで両肩を掴まれた


シュー「したの ですか?」

『え、あ…は、はい…あの…』


次の瞬間、柔らかい 軟らかい感触が
唇に覆い被さった


『…ふ!?ンっ?』


私が驚きの余り フリーズしていた間に 視界はシューさんでいっぱいになった

我に返り 離れようとする私の頭を、その両手で固定するから
逃げられない


『んぅ!…むぅ…』


容赦なく、私の口内の空気と唾液を吸い尽くす

息が できない

苦しさに暴れ、やっとシューさんの唇が離れた


『シューさ…』

シュー「こんな風に…キスを…したのですか?」


唾液にまみれた口元を拭いもしないで やや軽蔑気味に彼は眉間に皺を寄せた


『す、するわけないじゃないです…か!してません!』

シュー「では、どんなキス…」

『み、みんな 手の甲や指先や頬でした!!』

シュー「…………え?」

『あ、お、リストさんには顔中されたけど、唇は死守…ししゅ…死守、してた…のに…』


思い出したら恥ずかしくなってきたけど、突然こんな事してきたシューさんに 何とも言えない感情が燃え上がる


シュー「え、あ、あの」

『バカ━━━━!!!』

シュー「ぐぉッッ」


恥ずかしさの限界値を越えてのボディブローを炸裂させてそのまま 走り去ってしまった


シュー「あ…えっと………やってしまった……」


零れて、風に流れた声は 「あーあ、やっちゃったわね」と
呟いた彼女に拾われてしまった


シュー「リ、リスト殿」


リスト「アンタがそんな熱い行動に出ちゃうなんてね…愛ね」


シュー「クラシカロイド全員と、なんて聞いたから てっきり、彼女は…皆とキスを…」


リスト「うん、ジェラシーね……さ、その愛を 忍路ちゃん本人に伝えて来なきゃ」


シュー「あ、ありがとうございます、行ってきます」


リスト「しっかりねー」


end



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