☆クラシカ口イドの小説(長編)
シュガーレス2
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リスト「いい? 忍路ちゃん 」
『はい』
リスト「くよくよ悩むなかれ、貴女はまだ若い」
『リストさんと そう変わらない誕生時期なんですが…』
リスト「そーゆーのいいから!じゃなくて、若さにはエネルギーが溢れているのよ…」
『はぁ』
リスト「悩むこと、愛に悶えること、苦しむこと、全てには膨大な貴女のエネルギーを費やするの…勿体ないと思わない?」
『…思いますけど…仕方ないじゃないですか、悩むんですもの』
リスト「なら、時にはただ素直になって、愛しい人の胸にぶつかってみるのも良いと思うわよ?」
『…』
リスト「きっと……判る事、気付く事があるハズ。答えも、もしかしたら見付かるかも…よ!」
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…リストさんはああ言ってた
ならば
シュー「入りますよ、 忍路殿 」コンコン
ただ、素直に………なってみよう…
シュー「どうかしましたか?突然、思い詰めた様な表情で部屋に来て欲しいだなんて…」
『シューさん』
シュー「はいっ!?」
素直に、抱き締めて…
シュー「あ、あのののの、こっこ、これは一体!?」
『抱き締めてみました…』
シュー「…ッッ!?」
シューさんの胸、鼓動が聞こえる
心拍数?何だか早鐘の様
ドキドキ、熱い感情脈打ちを確かめているとシューさんが私を包む力も強くなった
シュー「oh…hase…」
『え?』
シュー「 Ich liebe dich! 」
何て言ってるんだろう…
だけど、とても優しい響き
こんなに強く、抱き締められて この腕の中で溺れてしまいそうになる
この、胸の熱さを 信じても良いのだろうか…
そっと、彼の顔を見上げる
嗚呼
なんて綺麗な アメジストの瞳
なのに
何故 うっすらと涙に濡れているの?
シュー「す、すみません…あの…」
『何て…言ったんですか?』
シュー「…………」
『教えて下さい』
シュー「……ま、まだ…秘密です…」
『教えてくれないと、放しませんよ』
シュー「…………そ、それは、願ってもない………い、いや、それは お誘いですか?」
『え?』
シュー「こ、こんな時間から…女性の部屋に呼び出しておいて…こ、こんな体勢で…そんな、熱烈な殺し文句で…」
『え、あ、いや、あの』
シュー「……ぷっ」
『え…』
シュー「あははははははは、い、いや すみません」
シュー「忍路殿には そういった無垢な笑顔が似合いますよ」
『な、なんですか、もう…』
シュー「いつも、私をからかってばかりで…余裕のある聡明な女性だということは承知してますが…やっぱり悔しいんですよ…私ばかり乱されて」
『ッッ…』
シュー「ね、もっと…近くで見せて下さい…… 忍路殿… 」
『ゃ…そんな声で…囁くなんてズルいですよ…』
耳許、くすぐる様に囁いたシューさんの声に
少し刺激を受けて 身を捩る
シュー「……ッッ…」
何だろう?シューさんの瞳が揺れた
シュー「やはり……今日は、貴女のベッドで寝かせて貰いましょうかね…?」
そう呟いたシューさんは首まで赤く 目を伏せた
あれ…今夜は眠れるかな?
end
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