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☆クラシカ口イドの小説(長編)
シュガーレス(微ベト歌表現有り)
アフタヌーンティーを楽しむいつものテレビの前
無機質な私の声が静寂を破る


『リストさんは、愛に奔放ですか?』


ブゥゥゥと 勢い良く紅茶を吹き出すのはリストさんとショパンさん


リスト「突然どうしたの? 忍路ちゃん? 」

まだ噎せているショパンさんを尻目に
話を続ける


『最近…気になる人に、想いを告げて頂いたんですけど』

リスト「あらっ!ナニソレ!愛じゃない!!」

ショパン「見当は付くような…kwsk」

『けど、その人はいつも尊敬しているという人生の師にベッタリで』

リスト「アラッ!?それって!?」

ショパン「もう誰のことか分かっちゃった…」

『彼はゲイなんでしょうか』


ブゥゥゥ!!と、
またしても彼らの吹き出す紅茶が虹を作る


そしてリストさんとショパンさんは一頻り笑い転げた後、エホエホと噎せ返り
息を整えた後申し訳なそうに謝る


リスト「いや、それは無いわよ、いくらなんでも」

ショパン「まぁそう見えるよね、ブフフゥ」

『両刀使いだとしたら、それって 二股になりませんか?』

ブゥゥゥ
はい、三回目。紅茶無くなるよ?
もういいよ、スルーしておこう


リスト「両刀…て、なんて言葉使いするの、 忍路ちゃん…」

ショパン「録音しとけば良かった…」

『男と女の違いはあれど、二人一度にお付き合いするって事は、二股ですよね?』

リスト「そりゃその場合はそうだろうけど、シューに限ってそれは無いわよー」

ショパン「もう3Pしちゃえば良いと思うよ」

リスト「コラッ!チョッちゃん…」

『それもシミュレートしましたけど』

リスト「ちょっと何言ってんの!?シミュレートって…」

コケそうになりながらリストさんは体勢を立て直す


ショパン「君、最高」

親指立てるショパンさんはもうずっとプルプルしている


『でもダメです、そんなのやっぱりイヤです…』

リスト「わ、解るわよ…1人だけを愛し、愛されたいわよね…それが愛よ…」

『そうなんです…シューさんが抱くベトさんへの想いがただの敬愛であるなら、私も文句はありません』

『だけど、敬愛を飛び越えた感情だとしたらそれってやっぱり二股ですよね…』

リスト「でも…それもまた 愛なのよ!」

愛って連呼してれば気が済むんだろうな、リストさんは


ショパン「ベトに直接聞いてみたら?」

『直接…』

ショパン「シューと、そーゆー関係なのかとか、今後 シューとベトの間に…そーゆー関係になる可能性はあるのかとか…彼は嘘や飾った言葉で逃げたりはしないと思うよ。性格上」

『なるほど…』



━━━


ベト「で……」

『教えて下さい、ベトさん』

ベト「何故そのような破廉恥かつ酔狂な話になった!?」

リスト「大事な事なのよ、ベト」

『お願いします』

ベト「ショパンの持っているカメラは何だ?回っている…だと?一体何のために…」

ショパン「気にしないで」

『シューさんと、そーゆー…』

ベト「そんな訳無いだろーがァァ!バカか 貴様ら!!」

リスト「ま、そりゃそーよね」

ショパン「何かあると思ってしまった…でも後悔はしていない」

『そっか…ご協力ありがとうございます』

ベト「……………このアホな騒動、小娘は知らないだろうな?」

『え?』

ベト「小娘の耳には入っていないだろうなぁ!?」

リスト「勿論よ、ベト…安心なさい」

『大丈夫ですよ』

ショパン「おっと…こっちはこっちで…」ニヤニヤ


ガチャ

シュー「おや、皆さんお揃いで」

『あ、シューさん』

リスト「あらあら…ちょっと私達はお邪魔かしらね。行くわよ、チョッちゃん」ソソクサ

ショパン「これからが面白いのに…」


リストさんとショパンさんは立ち去ってしまった
こうなると、何だか気まずい

ベトさんはどっか行ってくれそうにないし…

『え、そ、そうだ 私も お片付けがあったんだ!じゃ、じゃあまたお会いしましょう、シューさん、ベトさん!』


━━━

シュー「…何なんですかねぇ?」

ベト「お互い…苦労するな……」

シュー「???」

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