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☆クラシカ口イドの小説(長編)
ひきこもり写真館
ひきこもり写真館
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奏助「チョピンさーん」


清々しい日差し 降り注ぐ、今日は日曜日
学校が休みだった彼は 嬉々として 引きこもりの彼に駆け寄る


奏助「コレ、チョピンさんでしょ!!」


ショパン「…」


リスト「なぁに?SNSの話?」


奏助「インストクラムだよ!写真を投稿するSNSでさ、フォローしてくれる人と友達になったりできるんだよー」


パッド「早い話が、だらだらとインストクラムを閲覧していたらショパンさんのフォロー者の人数が多いアカウントを見つけ、
[人気者になれる写真の撮り方]を教えてもらおうと ここに来ました」


『わぁ 身も蓋も無い』


ショパン「(面倒だから隠してたのに)」


リスト「どうしてポンコツが、チョッちゃんのアカウントだって分かったの?」


奏助「ふっふっふ、この天才 神楽奏助はずば抜けた洞察力で…」


パッド「写真のいくつかに、目立たない所ですがハッシーが写っていたり、ショパンさんの私物が写っていたりしたのを私が解析しました」


ショパン「チッ」


『パッド君、有能過ぎません?』


奏助「ねぇチョピンさーん!フォローしてくれる人を増やせるようなカッコいい写真、どうしたら撮れるの!?コツを教えてよぉ!」


ショパン「めんどいから━━」


『確かにショパンさんのインストクラム、キレイですねー!あ この写真とか…私もSNS初めてみようかなー、なんて…』


ショパン「写真を撮るコツなんて 難しいことはないよ!」キリッ


リスト「………チョッちゃん」


リストさんは何かを言いたげだったが、写真講座をする積もりになったショパンさんについて来る。


ショパン「自分が心を動かされる風景に カメラを構えるだけだよ」


そう言うと 彼は空に向かってシャッター音をさせた


奏助「何を撮ったの?」


ショパン「空」


そう言って 見せてくれた写真には雲が写っていた


リスト「あら ハート型の雲!!」


『わっ!凄い!!太陽の光が輪状になってて、何か神秘的!!』


ショパン「難易度低いのが、自然物だと思うよ。植物、動物、空、海、木、花、草…
普通に写しても 心を動かされる人は居るもの」


奏助「ようっし!俺も!!」パシャ


リスト「どれどれ?」


ショパン「こっ これは…」


奏助「どう?どう?キレイな空っしょ!」


『う…カラスが…』


リスト「フンを落とす瞬間ね」


奏助「ぐあぁぁぁあ!?」


パッド「流石ですね、奏助」


リスト「じゃあ 次は私っ」パシャ


『わぁっ!!太陽光がレンズを通してキラキラ変換されてる!』


ショパン「スマホのカメラは、人間の目には見えない 光の効果を拾ったりするからねぇ」


奏助「おお…かっけぇ写真じゃん!」


『じゃあ…私もやってみようっ』パシャ


リスト「あら、少し遠くの雲の切れ目から 光が差し込んで…」


奏助「光のカーテンみてぇ!キレイじゃん!」


ショパン「幸せを呼ぶ、エンジェルラダーと呼ばれる現象だね…忍路、美しいよ」


『あ、ありがとうございます』照


奏助「くうっ 皆ズルいじゃーん!俺もインストクラムで映える写真撮りてぇよぉ!」


ショパン「こればっかりは、数をこなさなきゃ…」


リスト「写真を撮りまくりなさい。それが練習よ」


パッド「才能に乏しい奏助でも、沢山撮っていれば、いつか奇跡の一枚が撮れるかも知れませんし」


『下手な鉄砲、数打ちゃ当たる!ですよ』


奏助「皆ぁ…慰めてんの?貶してんの?」


奏助「くぅーっ…じゃあさ!俺も沢山 写真を撮ってみるから、チョピンさんももっとお手本を見せてよぉ」


ショパン「お、お手本?」


奏助「音羽館の皆を題材にして写真撮ってみてよー」


リスト「音羽館の皆??」


奏助「クセの強い被写体達だろ?チョピンさんがどうやって このお題をクリアするかを見たら、絶対勉強になると思うんだー」


『おお…珍しく 的を射た意見言ってる奏助さんを見ました』


パッド「激しく同意します」


ショパン「(面倒くっさ)」




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あきゅろす。
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